わかってはいたことだが(ゼルダとWiiについて)

Wiiには遊びたいと思うゲームがないと智恵子は言う。

一応ゼルダをやりはじめたが、もはや感動はない。3Dで4作目だし。「村のちょっとしたミッションをこなして操作を覚えているうちに、丸腰に毛が生えた状態で神殿に行かされることに…」という序盤のやりとりは、いまの自分にとって「嵐の洋館で電話が断線して、第一の殺人事件が起きる」と同じくらいのお約束感だなぁ、と思った。それを必要としている人に供給されればいいと思うし、飽きてしまった自分の中にも、『暗黒館』と同じように、それを楽しもうという気分はあるのだけど。

あと3D空間をグリグリ移動する、ということ自体飽きた、というか、そういうことに脳が驚かなくなってしまった気がする。今作でも村の屋根に登れたりする(というか屋根に登らないと話が進まない)のだが、屋根の上に立って村を見下ろしているビジュアルを、脳がゲーム寄りに処理しようとするので、気持ちよい、とか、背中が竦む、といった感覚が明らかに前より減っている。

Wii本体を操作した時間が出るのはいいと思った。

追記

自分で読んでも愛のない文章だけど、最初低い温度で始めて、だんだん「面白い!」と盛り上がるほうが、失望を味わわなくて済むからこういう感じ方になってる。ゼルダ好きな人(今から好きになろうとする人)は安心して遊べるクオリティだと思います。