毎年サンジョルディの日という名前だけが過ぎていく

去年も確か、サン・ジョルディの日は、気づいたときには終わっていた。

しかし本を贈り合う(いや、男性は薔薇を送るのですが)というのは、ペーパーバックや新書の多い日本ではなかなか理解されにくいだろう。モノとしてではない、情報としての本をあげるのは、すわりが悪いものがある。

「この音楽聴いてほしいんだ」と思った相手にジャケットのついたCDを渡すのと、自分で焼いたCD-Rを渡すのとでは、後者のほうが情報としては純度が上がっているはずなのに、キモさも増している感じがする。それと同じで、文庫や新書ってちょっとあげづらい…

そういう、モヤモヤ感を帯びた日なのかな、と、思った。

あ、いや、いただけるものはいただきます。私からは…何も思いつかない…ので…

伝道の書に捧げる薔薇 (ハヤカワ文庫 SF 215)

伝道の書に捧げる薔薇 (ハヤカワ文庫 SF 215)