プレイログ(キャヴァム、ブクブク、ディクシット)

  • バトルライン(タクティクスカード抜きで、小学生の子と)
  • ディクシット
  • ブクブク
  • キャヴァム

バトルライン

タクティクスカード抜けば簡単になるとかいう話ではないけど。やってみたい、とその子が言うので、大人の世界にはこんなもんもあるよ、という感じで軽く。とりあえず手札から役を作ろう! 的な緩さで遊ぶ。私の説明が十分でなかったところもあるかも知れないけど、ゲーム勘のある子でも、まだ小さいと、自分の中で見えているもの=手にあるものを使って、安く役を作ってしまう(ストフラやスリーカードを作れるまで待ったり予測したりするのが難しい)傾向にあるのかもしれない。

ディクシット

ルールの骨格は「たほいや」や「アップルトゥアップル」。「親からのお題」→「全員秘密回答」→「シャッフル」→「親の答えはどーれだ」→「投票」。

「親は全員正解/全員不正解のお題を出してしまったら失点」=微妙にわかりにくいお題を出しましょう、というのが肝。とはいえ、……このてのルールもボドゲ好きにはおなじみ。

ゲームとしては、カードとコマのコンポーネントの可愛らしさにつきる。自分が知ってるボードゲームの中では一番きれい。

コミュニケーションゲームではあるけれど、プレイするのに、わりと人や雰囲気を選ぶと思う。

「カードの絵に描いてない」ことを想像してお題にしないといけないというのが、大人向けな感じ。たぶん子供にやらせると、描いてあることをそのまま言葉にするので、ゲームにならない。このあたりの理解と盛り上げ方次第で、面白くもなるしつまらなくもなる。この場ではこういうノリでお題を言ってもいいんだ、という雰囲気づくりが重要。

ブクブク

やっとルールが頭に入った気がする。「出すなら一番大きな数を出せ」そうでしたそうでした。

キャヴァム

駄目もとで持っていった「キャヴァム」が遊べた。ルールを読んでいるときから感じていたことだが、箱裏の、「めちゃくちゃ味気なくてつまらなそう」な写真と、実際の内容との落差がすごい。

見た目はこんな感じ。http://boardgamegeek.com/image/387672/cavum

正確には「味気ないと思ったらそんなことはなかったよ、いろんなことが起きてすごく面白かったよ!」ではなく、「味気ないと思ったけど、その味気ない方向で突き抜けてガチで面白かったよ!」という感じなので、落差とは言わないかも知れない。

バイソン」と味わいが近いので、終わるまで全く意識しなかったが、これは「バイソン」のようなエリアマジョリティゲームではない。線路ひき、という、別のジャンルのゲーム。そこに、「ティカル」「バイソン」のアクションマネジメントを持ち込んで、うまくまわっている。

クラマーっぽいといえば、最後に結局接戦になってしまう(2時間ウンウン考えてこんだけしか差が付かないっておかしいだろ! というツッコミも含む)のも不思議。差が付いていても、最終集計時、遅れていたプレイヤーが追い上げ、魔法のようにコマが並ぶ。130〜120点くらいの間に全員が収まった。

悪く言うと「クラマー臭い」のだけど、やっぱり、このグログロ考えている時間は楽しいからなぁ。エリアマジョリティ系のゲームやフィレンツェの匠に飽きてもクラマー臭いゲームが遊べるというのはうれしい。「一緒にグログロ考えませんか?」と誘える機会はそう多くないけど。

箱裏の初見では、無機質なトンネルタイルの山に正直「おえっ」と思ったが、ゲームが終わるころには、それらは、幾何学的で固有の美しい機能を持っているように見えはじめていた。世界の見え方を変えてしまう、「いいゲーム」ということなのだろう。