日曜日プレイログ(ストレイシーフ、ほか)

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ストレイシーフが珍しい感じのゲームだった。

ストレイシーフ

yukiyaanさんも書いてるけど、珍しいっていうかなんか。冷静に考えると、ゲームになってない。でも、なんとなくゲームした気になってしまう。

プレイヤーは順番に、場に裏向きに札を伏せて重ねて置いていく。全て置き終わったら、伏せた札の山をもって、置かれた順に明らかにしていき、プレイヤーにスコアを入れる。札を明かす作業中はプレイヤーのアクションはなし。

札の種類によって、それまで置かれた札を取って、スコアにしたり、さらに別の札でそれを横取りできたりする。

で、ポイント。プレイヤーの初期手札(札の種類と枚数)は、あらかじめ決まっているのだが、裏向きに置くとき「これは**ですよ」と嘘をつきながら置いていい。

ブラフなのか。ブラフといえばブラフ。しかし、嘘をつくことになんのペナルティも得もない。ブラフの告発ルールもないし、嘘がばれたことの失点などもない。

「これはさすがにルールが違うのではないか?」という話にもなった。しかしルールにはそれ以上の記述はない。

試しに、「嘘をついてもいいが手持ちのカードの配分に忠実に宣言をしなければならない」というルールでやってみたが、そもそもそういうことを意識しながらプレイするのは難しいし、他のプレイヤーの宣言を覚えて「その札もう2回言っただろ」とカウントする余裕はない。嘘をついたかどうか、結局よくわからない。つまり適当。

しかし、なぜか、「ゲームやった感」は残る。不思議だ。カードの紙質・絵柄や、「嘘をついて配置したカードは検算時逆さまになって出てくる」という仕組みがそうさせているのだろう。

プレイの場がプレイヤーの顔としゃべくりの中にだけある、という珍しいゲームだと思った。ゲームは、なんというか、プレイヤーのキャラを引き出すための完全な触媒。ゲームをやった後残るのは「やっぱおまえは嘘つきっぽい顔だもんなー」みたいなキャラの確認。

でも、やってる間はそれなりに楽しいし、ゲームをやりなれない人は意外とこういうので「心理戦」とか「かけひき」とか思って喜んでくれそうな気もする。

ゲームマーケットに出たものらしいのだけど、ゲームマーケットの主要なトライブであるところの、ドイツのボードゲーム大好きな人たち(私を含む)からは、こういうのは出てこないよなー、と思った。

私が(能力と時間と金があると仮定して……)同じものを作るとしたら、たぶん、このゲームの上に「裏向きに置けるのは2枚まで」といった、どこかで聞いたようなルールを導入して、その結果、もっとモヤっとしたゲームができていると思う。

「カレーにはヨーグルトを入れないと味が厚くならねぇんだよ!」とむやみに主張して、キャンプのカレーを複雑な味にしてしまうことよりも、皆が頭の中に思い描いている「キャンプのカレーの味がするもの」を食べた、という思い出のほうが大事なことだって、あるのだろう。

そういう意味で可能性を感じた。

ズーロレット

で、こっちは普通のドイツのボードゲーム

ファミリーゲームといえば、これだって堂々としたファミリーゲーム。運とロジックによって、論理的にヘラヘラ笑いが出てくる。本当に不思議だ。とても楽しい。

でも、このてのゲームを遊んで笑っているときの、あたまの筋肉って、ずいぶん同じ部分を使い込んでるな、とも感じる。

ハイブ

U師範代に御指南いただく。気をつけるべきところはだいたいわかった。

拡張コマが売られているのだが、機能は「隣にあるコマの移動機能をコピーできる」。つまり、その場その場で種類の変わるシェイプシフターみたいなコマが一つ増えるだけ。元がそれだけ完成されていて、あとは読みを難しくするくらいしかやることが残されていない、ってことなのだろう。

面白いと思います。