今日の再生(ヘルボーイ ゴールデン・アーミー ほか)

DVD

1にうまく乗れなかったので、評判の高い続編には期待したけど、「うーん……」という感じ。実写の映画でコミックっぽく表現されると、目がいろんな情報を大雑把にしか見なくなってしまうみたいだ。紋章や王冠のデザインやエルフの造形に、日本のゲームの「なんかファンタジー」の匂いがして、脳がスキップボタンを押していた気がする。木の精霊のシーンはすごくよかった。あと、ガスの人が兵士の1体に憑依するところも盛り上がる。シリーズ全体の印象として、レッド(ヘルボーイ)の重さや力に関するリアリティが薄い気がする。空中をフワッと飛んだり着地したりするんだけど、右手にあれだけの重そうなものが付いているのだから、もうちょっと重力がかかるんじゃないのか……というところが気になる。「強面でもそんな強くない」という設定なのかも知れないが。それから……。1でも思ったけど、どこかに移動して最後の戦い、というのは、一旦仕切り直しになるので勢いが冷めてしまう。……というか、この不自然な感じは、確実にディレクターズカット版があるんじゃないの? 前情報で「バリー・マニロウをカラオケで熱唱するんですよ」みたいなものを頭に入れていたのもよくなかった。何も知らずに見ていたら、オフ・ビート感満載のいい作品という印象になったと思う。
64点。

映画の予告編