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シンプル・プラン、ダラ見でわりと面白かった(「愚かでかなしうてテンパって笑える」感じが好き)ので、感想見て回っていたら、そんなに芳しくない。

あぁ「シンプル・プラン コーエン兄弟」とか検索するから比べられてる評価しか上がってこないのか(コーエン兄弟の映画だと思いこんでずっと観ていたが、監督はサム・ライミ)。確かに主役の顔は整いすぎている気はするな。しかしこの映画を観て「突っ込みどころ満載」というのは、落語の「芝浜」を評して「最後に結局嫁が金を隠しているなんて都合よすぎる、普通絶対見つけるだろ」とか突っ込むようなもんじゃないのかしらね。

(ネタバレ)確かに悪党の片割れがFBI捜査官として街にやってくる、という展開は首を捻らざるを得ないのだが、そのスジの中でのポイントは奥さんが「ね、FBIのバッジとか確認した?」と夫に詰め寄るシーンで、複写の記事の不鮮明な写真を見せながら「こいつが探しに来たかもしれないじゃないのよ!」と妄想をたくましくするシーンは、金でピリピリしすぎておかしくなった人が「制服を着た警察官*1」レベルの狂気を生み出してしまう怖さが出ていると思った。まぁなので、私にとってその後の展開では、FBIの人か悪党かというのは大した問題じゃない、という……

キング・コングは「日曜洋画劇場」感がはんぱなかった。なんでモブシーンをあちこちに入れてパニックものみたいに撮るのだ……と思って調べたら、監督が「タワーリング・インフェルノ」の人だった。

*1:室井滋ダウンタウンの話で有名なアレ