日記 (M8.8)
1時間くらい打ち合わせをしていた後で、twitterのlistを眺めたら、「大変なことと思います」の文字。何だと思ってTLに切り替えたら一面地震と津波の話題。フジテレビ裏から黒煙が上がる画像、車が濁流に押し流される画像、家だかなんだかわからないものがよくわからないスケールで泥の中でちろちろ燃えている俯瞰の映像、そういうものを見た。本棚が崩れている画像みたいなささいなものが、逆に生々しく感じられる。生死にかかわる怖さでなくても、積み上げたものが破壊されるのを見るのはそれだけでつらいものなのかも知れない。
TLで最初に目に入ったのが「風呂に水を貯めて屋内でも靴を履いておくこと」という意味のツイートだった。『ザ・ロード』が思い起こされ、ひょっとして世界が終わるのかと、頭のどこかで冗談半分に思った。しかし実際に世界が終わるというのはこういう感じで、もっと大規模に非日常が陥入してくるのだろう。
ちろちろ燃えている俯瞰の映像は、家に帰って確認したときも唖然とした。木造の家屋が数百件分(桁が違うのかも知れないが見たことないから規模が全くわからない)、津波でぐちゃぐちゃに破壊されて、燃えながら押し流されて、数百メートル幅で畑を覆っていく様子だった。
久しぶりに日記に屁理屈をこねこね書いた後だったので、起きていることの前に、自分が書いたものの根本的な無価値さが体感される。私は1時間後地震が起きるという前提で日記を書くようにしたらどうだろう。
夕方眺めると皆熱心にいろんなことを書き込んでいて、少なくともこの人達は生きていて歩いたり片付けたりしている、と思った。
メモしとく。
- 風呂に水をためる。
- 避難するときはブレーカーを落とす。
- 君のiPodにはFMラジオがついてるんじゃないかな。
- 挟まれている人の上のものをどけるときにはその部位を縛った後で。
- 公衆電話。
- 公式RTとか非公式RTとかどうでもいい。自分で考えろ。
- こういうときに沈み込まずにあれこれしゃべりたがる人もいる。それは一つの適応の形式だと考えることにする。
- 原発の仕組みをちゃんと理解しておいたほうがいいかも知れない。
- 停電すると本当に動けなくなる。
- 帰れない人のために学校、ホール、役所などが開放されることがある。
- 171で伝言ダイアルが使えて、それのweb版もある。
- ドサクサの犯罪が増える。女性とか一人で行動しないように注意。
- 大きなゴミ袋は防寒にも使える。