サンザシの樹の下で

story

notes

チケットをいただいたので鑑賞。Denkikanの100周年イベントだったらしく、客席は満杯。普段映画に興味のなさそうなスーツ姿の人々が多数、入り口で頭を下げており、客層もバラバラ。隣に座った女性客は「ねぇこの映画なに系? 恋愛系?」などと言っていたし、上映の最中携帯に出る人もいた。何が言いたいかというと「そんな中のちょっと映画好きなオレ」という鼻持ちならない自意識でこの映画を観たということです。

しかし、いろいろと映画的にまずい。話は説明でブツ切り、ネタはたくさんあるのに伏線として使わず話がまっすぐすぎ、そして不治の病……なにその日本映画……でも客席はけっこうグスングスンやっとるで……、的なことを一緒に観た人とブーブー言ってその日は終わった。

その後、「不治の病」については、ちょっと考えたら判る説明を教わった。これは私の目が節穴すぎた……この映画でグスグス泣いてた人を全く笑えません……。説明を前提にして映画のシーンを思い出すと、リア充の主人公の白い笑顔も、悲痛なものに思えて来る。

説明の前、58点。説明の後、63点。