2011年の映画 ふりかえり(1)

もちろんランク付けだけでは「えーっそれが一位なんですかー」以上の内容はないので、内容をざっと振り返って回想するのである。

26. アジョシ

「私が外している間にウォン・ビンが半裸で髪を切るシーンがあるとは……」でおなじみ、女性客は5点増し。言うほどすごいアクションって感じがしなかったんだよなぁ。私は長回しが好きなのかも。

25. 戦火のナージャ

タランティーノが撮れば、もっとシャキっとした映画になるんじゃないのこういうの。でも外連味いっぱいで楽しかった。

24. キラー・インサイド・ミー

ノワール教養が低いのでこのへん。

23. ザ・タウン

これを観た後「ヒート」を観たが、今の感覚ではこっちのほうが面白いんじゃないかな……。だらだらしてないし、ジェレミー・レナーのチンピラ顔がよい。

22. 人生、ここにあり!

泣くための伏線の巧みさ。巧み? よくわからないが私はガン泣きであった。こんな普通の話で俺が釣られ……やっぱり泣くよな、っていう感じか。

21. 悪魔を見た

慇懃なときのチェ・ミンシクの顔が、慇懃そうなのに何も考えていなくて面白い。「こんな顔ですけど人殺しますよー」って感じが覗いてるような。韓国映画の特徴かも知れないけど、警察と軍のとらえ方が面白いな。出てくる警察はひたすら杜撰。歴史的経緯から警察=気軽に叩いていいものになってるのかも(それゆえ犯罪映画が成立させやすい)。

20. イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ

これは感想書いてなかった。そもそもこの映画がどこまで本気で撮ってあるのか、このおっさんも実在する人物かどうか疑わしい……というところで、まさかの「そしてこの男は今……」というエンディング。

19. ノルウェイの森

今でもかなり好き。映像の手触りをかなりしっかり覚えていられている。療養施設で女ふたりが「あたしたちちょっとおかしいのよねー」と盛り上がったシーンでの冷え冷えとした感じとか、ありそうであんまりない。

18. コンテイジョン

この映画見て病気がこわいとか感染こわいとか、正直よくわからん。ゾンビ映画で、ものすごく環境に適応した奴(人間)が目の前に現れたときの「うわー……そこまで馴染んでるとひくわ……」っていう感じが味わえる。登場人物が全員、自分の行動できる範囲でじたばたするしかないところがいい。「ザ・ロード」がゾンビ映画に見えた人にはおすすめ。

17. ゴーストライター

ポランスキー教養、ヒッチコック教養が足りないのでこのへん。もっと細かく観たい。

16. 未来を生きる君たちへ

ネットの屁理屈野郎が身体を張ってバトルする映画と思って観ると楽しめる。主人公の医者の態度は「はてなブックマーク」なら300usersくらいつく立派さ。だがそれがどうした。この話の行き着く結論は言語化するのが難しい。だからこそ映画を観るのだ。