今年のゲーム十選(2004)-デジタル部門(参考)

アナログはたくさんありますので現在チェキ&ソート中です。参考程度にデジタルゲームのまとめ。もちろん、2004年出たゲームではなく、やったゲームです。

塊魂

さっきまで巨大に見えていたものが、今はこんなに小さい! 感覚。3分で味わえるビルドゥングスロマンと言えるだろう。嘘。
操作感がもっさりしてるのは、塊に「ぺとっ」とくっついたときの快感に繋がっているので別に気にならない。でかくなったときの遅さは多少バランスに欠けると思ったけど。

このゲームがSF的だと思う理由を二つ。
一つは、単純な原理でどんどんスケールだけが上がっていくところ。これは前も日記に書いた。
もう一つは、自分のやってることを素に返って確認してハッとする瞬間がある、ということ。牛乳瓶や植木鉢の延長で、老人や女子高生をゴロゴロ巻き込んでいる自分と、それを「わぁ…ひどい…」と客観視している自分がいる。
この認識の段差が、自分がゲームを遊ぶときには、かなり大事なんじゃないかなぁと、今ちょっと思った。たとえば、4人集まって「マリオパーティー」を遊ぶ、みたいな楽しさも、ゲームが要求してくる規則と、それをプレイしているプレイヤーの視点の段差にあるのかも。「やる自分」と「鑑賞する自分」の段差をすっとばして、早解きやコンプ率に一元化してしまう「攻略」は苦手です。

グラディウスV

僕には無理ですが…面白かったですよ…「2面でボスパレードかよ!」とか画面に向かって突っ込んでるときが楽しい。

BUSIN wizardry alternative

wizの骨に新しく皮を張っただけだが、皮の張り方が素敵。導入がプレイヤー1人+NPC2人でしか遊べない、というところから判るように、初めて触れる人に取っつきやすい仕様。

システム面では魔法をアイテムの掛け合わせで覚える「魔法合成」と「アレイドアクション」が、新しい皮。「魔法合成」は、オリジナルのアイテム集めの不毛さへの対応策か(合成素材は何が使えるか判らないので、保険のつもりで多く持ち歩いていると、そのぶん通常アイテムが拾えなくなる、というバランス)。「アレイドアクション」は、基本的には暇な後列(特に盗賊とか)をなんとかせい、という配慮ですな。

同じ場所をひたすらうろうろ<迷宮探索型>のRPGでシナリオを成立させるのは難しいが、ミッション達成型+微妙にバックボーンを匂わせる方法でなんとか成功している、と思った。

僕はwizは1と6(BCF)しかやったことがないので、「泉に水が湧いている」という描写が、本当に水が湧いているグラフィックで描かれているのに、ちょっと感動した。wizなので、そんなもんフレーバーでしかないわけだが。初代wizをやっていて、イベントが発生する場所だけがなにやらこまごまと描写されることに、「んー、いきなりここだけ描写があるのか…」と奇異な印象を抱いていた。本作で、泉からわき出る水やエレベータが3D表現されてあるのを見ると、資源が許せば、wizというのはこういうゲームになるはずだったんだな、という感じがする。それは、1つのフロアが複層構造になっていることも同じ。そうか、やっと本来の姿になったんだな、よかったな、と思った。

とはいえ…wizはwizなので無駄に時間を食う、というのは前提。おっさんにはほぼ無理。戦闘アニメーションが省略できないのは、どうせ時間ドブに捨ててるんだからのんびりいこうや、という意図か。
B2までは下りました。折角作ったので、ドワーフメイジ*1を侍か戦士に仕上げるまではやろうかな、くらいの感じ。途中でやめますたぶん。

大河ドラマ的なストーリーのあるRPG・管理情報の多いSLRPGよりは、中断→再開のリスクは少ないかも。これもwizのいいところ。途中で止めてても、いっちょやるか、と思ったときに、はじめやすい。

次点

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風(PS2)
第五部のゲーム化。原作を「持ってる」人には、カットされている部分が多く物足りない。「読んだことのない」人には意味がわからない。漫画喫茶や人に借りて読むくらいに好きな人におすすめ(つまり俺)。キャラゲー的には高得点。ムーディー・ブルースの弱さも完全に再現されてます。一度最後まで行ってしまうと、あとは格闘ゲームのソロプレイ的な作業になるのが×だけど、まぁ仕方ないでしょうか…。バランス崩れても対人対戦を用意して欲しかった。
侍(PS2)
ブシドーブレードと思ってたら、シレンだった。しかも武器を鍛えるのにアクションが要求されるてどういうことだ。システムの必然性として辻褄の合う自由が与えられているゲームは大好きなのだけど、このゲームのプラスの評価を見ると、なんでもできるという自由さが筆頭にあげられており、そういう自由度至上主義に疑問を感じました。
ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし(GBA)
まだ聖域には行ってないとこで中断中。クリア前モラトリアムって奴です。いろんなフィーチャーがあって、やってるときはすごく面白いんだけど、最初に飴与えすぎみたいな感じ…ツボとか…。「夢をみる島」「ふしぎの木の実」をちゃんとやってないから、GBゼルダにおけるお約束が脳内にできてなかったのかも。歴代携帯ゼルダをやった人なら感動もひとしおかも。…あとまぁ、認めたくないことだけど、さすがに、ゼルダというゲームのフォーマット自体に、飽きてきたのかも知れない。土の中を単なる手順として穴掘りしてカケラあわせの壁を見つけだしているとき、そういう気がした。
SIREN(PS2)
ちゃんとやってたら次点じゃないけど、まともにやってないので。

*1:昔買ったBNNの攻略本にドワーフでメイジ作ると後が強いって書いてあった