TMGS セカンドインプレッション

<よそに書いたのを転載>

ときめきメモリアル Girl's Sideをプレイ。

ときメモというのは要するにパラメータをいじったりフラグを立てたりしているだけのゲームで、数字上げに関しては信長の野望と同じ、有限なリソースの効率的な配分というようなものなのだが、これに「数字がある条件を満たすとストーリーが進展する」「キャラクターの反応が変わる」要素を盛り込んだのが新しかった、のだと思う。確かに最初これ考えた奴はドキドキして作ってただろうな。

しかしそれが所与のものとなってしまった現在、ぼくがこの手のゲームに期待するのは、「プレイヤーの行動によって相手のアティテュードを変える」ことだ。

いまこれは、相手の「反応」とか「気持ち」が変化していくようなゲームシステムになってるわけだが、それよりもいっこ上のレベルの、「好み」「価値観」のようなものを変化させてくれんかな、と思う。

たとえば。

氷室零一という、真面目一徹の先生が攻略対象キャラとして登場する(このゲームは基本的に女子用です)。

ぼくの脳内学園ラブストーリーでは、そんな真面目な先生というのは、活発で押しの強い女子(ソフトボール部、髪は外ハネ)によって攻略されるべきで、後ろから走り寄って、「おーっす、ゼロワーン!」と背中を叩いて走り去ると、先生の背中に「絶対零度、目線で凍らす!」とかいう落書きが貼られていて、あとで「あっ! こら水科!」(水科はオレキャラの名前)とか気が付いたりするものなのだ。
最初はその出鱈目さに「おっお前、何度言ったらわかるんだ!」なんて怒っている先生も、次第に自由な精神に触れ心を開き始めるようになる、とかいう。

アホかオレは。

でもこれがゲームではできないのだね。あくまでも、氷室センセイを攻略するために求められている生徒像というのがあって、プレイヤーはそれに合うように自分を変えていくという選択しかないわけ。

「下校時先生に声を掛ける」イベントで「ゼロワーン!」とかふざけた呼び名を選択すると、「その態度はなんだ」と一喝され、好感度が下がるだけ(要するに、この人はどういう呼び方が好きでしょう、というクイズ)。先生引率の課外授業でも、「熱帯の植物って多様なんですね」と先生の期待する答えを選ばないと好感度が下がる。

お互い何もわかったり変わったりしないなんて、そんなの恋愛って言わないよな。

ゲームとはいえ、「好みの女」になるだけにパラメータを上げ服を買いバイトに精を出す女子をプレイするのは、とてもさみしい。つーかこれ、怒る人は怒るでしょう。まぁ男用と同じで怒る人は最初っからせんのだけど。

てなわけで、ガンパレの次作に期待する。ファジー入力はいらんけど。