名盤の旅〜「サイン・オブ・ザ・タイムズ」

サイン・オブ・ザ・タイムズ

サイン・オブ・ザ・タイムズ

言っておきますが、本当に名盤しか聴かないのでたいした情報はありません。ロックについていえば、大学生のとき渋谷陽一の本で読んで聴いていたものを聞き直しているのに近い。

でもプリンスは中学生のとき友達に「パープル・レイン」のテープを借りたり(売り物のミュージックテープだ)、高校に入ったばかりのとき「KISS」が流行ったけど周囲では評判悪かったりと、記憶にはいろいろ残っている。

このアルバムは「KISS」の入っている「PARADE」の後。本人が裸体でニュウリンを指の間から見せているジャケットで話題になった「LOVESEXY」の前。確か「LOVESEXY」が流行ったころ大学に入って、CDラジカセで録音しようとしたら、全曲繋がっていて腹を立てたのだった。で、それから暫くして、プリンスはいいぜ、という評価を見て、自覚的に聴いた1枚がこれだった。当時は1曲目はかっこいいと思ったがあとはあんまり…だった。

D1/D2通しで聴く根気もまとまった時間もないので、周りが静かなとき、あちこちつまむように聴いている。D2"i could never take the place of your man"のイントロを聴いたとき、歩きながらにやにやと笑い出してしまった。なんじゃこりゃ…アホみたいにキャッチーだ。演奏も1人でやって作ったというのがすごすぎる(これは音楽の内容とは直接関係ないが)。