習い事

初級だからかも知れないけども、ずいぶん楽しい。自然言語を習う、というのが、自分に向いてるんだろうか。音楽聴いてるのと同じで、何度も自分に語句の流れのフォームを言い聞かせながら、自分の中で漠然とした感覚的仮説を立てつつ、話を聞いている。この、感覚とロジックの混ざり具合がやっぱり楽しい。

例外が出てきたり、説明で違ったことを言われると、脳内の仮説の形が変わる。うーん、快感だ。本格読んでるときに近い脳の働きがある。

僕より年上の方も受講されてるのだけど、すごく真面目。「これはこれで、これとは違うんだぁ…うーん難しいなぁ」などと時々漏らされる。

ある法則があって、その法則が通じないところがある、でもそれはきっと、人の間で長年使われてきた道具だから、もっと別の感覚的な法則に支配されてるような気がする…これは、「面白い」に近いんだな。自分の中では。

ミステリとの対比で考えるとあれだ。清涼院流水を読んで「壁に本を投げつけました!」的な真面目さで受け止めてしまうのか、「へーぇ…こんな延々とオチてないものが書けるってある種才能だなオイ」と鼻ほじりながらニヤニヤしてるのか、みたいな違いに近い。これは感覚の優劣ではなく、傾向の違いというか。

大学生のとき塾で英語を教えていて、職員の元SEの人に「mutronixさんは英語とか好きなんだからきっとコンピュータ言語もすぐマスターできますよ」と言われたことがあるが、いっこう上達しない。…というのはいいわけになるけど…普通に入門書を読んで積み上げ式でやるから失敗するのであって、自然言語の学習が好きな人は、人工言語を学ぶメソッドが違うんだと思う。入門書を半分くらいまで読んだら、コードを沢山読んだほうがいいんじゃないか…え、ふつう、そうやってますかそうですか。