王と枢機卿のルール・インストラクション
昨日家でぼそぼそ書いたものを手直し。(詳細は「続きを読む」にて)
ここで遊べます。
僕のこのゲームに対する評価は、10点満点の「9」。「プエルトリコ」「ゲシェンク」なみです…といってもゲーマーにしか通じませんか…。(「カタン」は8、「エル・グランデ」が10です)
慣れてない方でも、数回プレイすると意味がわかると思いますので、やってみて感想をお寄せいただくと、書いた甲斐があります。
勝利条件
それぞれの色分けされた国に修道院・枢機卿を置いていき、どれだけ影響力を及ぼしたか、というのがポイントで計上されますので、それが多い人が勝ちです。
得点計算は、中間決算と最終決算の「2回」のみ行われます。カードがひとめぐりした(裏向きの山札が尽きた)ら中間決算、ふためぐりしたら最終決算が行われ、ゲームが終わります。
ゲームの準備
ブラウザでは、AI相手の4人プレイができます。まず一番上で、言語を選択できるようですので、英語を選ぶといいでしょう。自分の手番以外、他手番のプレイヤーの行動は、すべて文字でログになります(盤面にも出ますが)ので、多少単語はわかったほうがいいです(同じ文の繰り返しですのでそれほど難しくはありません)。
ゲームの盤面
ブラウザで、ゲームをはじめると下に「家」と「筒」が並びます。これが手持ちの「修道院」と「枢機卿」を現しています。実際には木のコマになっています。
- 修道院(家)は、地図上の修道院の絵が描いてある場所に置けます。同じ場所に2つ置けません。
- 枢機卿(筒)は、地図上の国の紋章の書かれた「円」の中に置きます。これは、あるルールにしたがって置ける数が決まります(後述)
右にカードが表示されます。このうち下にある3枚が、自分の「手札」です。自分の番がきたら、手札を使って、「修道院」と「枢機卿」を配置します。
自分の手番でやること - カードを出して駒を置く
簡単な覚え方:「1国、2駒まで、3枚まで」
カードを使って、対応する色の国にコマを置きます。
- 1色で2箇所国がある場合はどちらに置いても構いません。(フランク王国だけが紫色1国です)
- 同じ色のカードを持っている場合、続けてカードを使って、同じ国にならもう1つ駒を置けます。(任意)
- 実は、このコマの置き方に、ほかにも制限があるのですが(そしてここがこのゲームの一番悩ましいところなのですが)、これは後で述べます。
カードを使ってコマを置き終えたら、カードを補充します。
- 手札上限の3枚になるまで、山札(裏向き)か、あるいは、表を向いたカードから取ることができます。
- 誰がどのカードを取ったか、ということが、他人の次の行動を決めるので、表向きの札を覚えることも、上級者には重要になりますが、とりあえず気軽にやってみてください。
補充が終わったら、次の人の番です。
カードの使い方の補足 - ジョーカーについて
「ジョーカー」を使うことで、引いた札とは別の国にコマを置くことができます。
- 同じ色のカード2枚は、「ジョーカー」として使えます。ジョーカーは、好きな色のカードにすることができます(ジョーカーになる前の元の色をのぞく)。
たとえば、「赤・緑・緑」というカードは「赤・ジョーカー」として、赤の国に2つ続けてコマを置くことができるわけです。
常にジョーカーが使えるように、常に2枚同色があるように手札をキープしておくことは、このゲームで非常に重要です。
(ブラウザ)ブラウザでの操作
ブラウザではこの手順を、順番にクリックして行います。手札(ジョーカーの場合は続けて二つ)→置きたい場所→まだ置きたいならまた手札→置きたい場所→補充カード…という順番に置きます。
枢機卿を置く場合は、○ではなく、右のテキストをクリックして選ぶようになっていますので注意してください。
(ブラウザ)手番終わったらなんかズラズラでてきた
メッセージを英語にすると、手番終了後、右に、たとえばこのようにズラズラと出てきます。
You have drawn a 'Lothringen / Italien' card.
Mike has played an 'England / Schwaben' card and built a cloister in Schwaben.
Mike has drawn a 'Franken / Aragon' card.
誰がどこにカードをプレイして、表向きの何のカードを引いたか、という情報が、書かれています。慣れるまでは読まなくてもいいです。(本当は誰が何を引いたか見たほうがいいですが)
国名と色の対応だけチェックしておきましょう。
- 紫 Frankreich
- 赤 Franken/Aragon
- 緑 Bayern/Burgund
- 橙 England/Schwaben
- 黄 Lothringen/Italien
【重要】コマの置き方の制限についてのルール
ここ大事です。カードを置いて、かならずしもそこに好きなコマが置けるわけではありません。
【a.枢機卿の制限】
- 各国に置ける枢機卿は、その国に置かれている修道院の最大会派(もっとも多い色)の勢力数を、最大とします。
- たとえば、修道院コマが「赤2、緑1、黄1」と置かれてある国には、枢機卿は2人までしか置けません。赤が3つめの修道院を置いたときにはじめて、枠が広がります(もちろん、緑や黄が3つになっても同じです)
【b.空白地の制限】
得点計算
最後に、得点計算の説明です。独特の計算をしますが、それがこのゲームの面白さになっています。
順番に手番を繰り返し(webブラウザで遊ぶ場合は、コンピュータの手番は一瞬ですので、誰が何をしたかよく見てください)、山札が空になったところで、得点計算です。
最初の得点計算は「中間決算」といって、これを行ったあと、もういちど、捨てたカードをシャッフルして山をつくり、ゲームを再開します。
この新しい山も尽きたとき、「最終決算」になります。
中間決算と最終決算では、何を得点にするかが違います。修道院は2回得点になるが、枢機卿は最後にしか得点にならない、というのがポイントです。
<中間決算>
- a.国ごとの修道院
<最終決算>
a.修道院の得点計算・詳細
修道院の数を比べます。
例: 赤 4個 緑 3個 黄 1個 赤→ALL=8点 緑→4点 黄→3点
トップを取ることは重要ですが、がんばりすぎると、下位の人においしい思いをさせてしまいます。
b.枢機卿の得点計算・詳細
枢機卿の数を比較します。1国ではなく、2国間でともにトップを取る必要があります。
- 同盟関係にある2国間(線と四角でつなげられている国のペア)を、順番に見ていきます(15組)。
- 同盟にある国の両方で、同じ人がトップを取っていたら、その人が、二国の枢機卿の数だけ得点します。(同点OK)
- 両国でトップがことなる場合、誰も置いてない場合などは、そこは計算されません。
けっこう、以外なところが「つながってない」ので、気を付けてください。
<フランス> - <イングランド> 赤 3 2 緑 2 0 黄 0 2 ・赤は両方で有資格。 ・緑は両方で無資格。 ・黄はイングランドでは有資格だが、フランスでは無資格。 よって、赤に9点。
地図で3国の同盟がトライアングル状になっている場所を探してください。その3国で全て枢機卿トップになることができれば、大量得点できるはずです。
勝ち方
いや、勝てませんけど僕は…
上の説明で通じたかどうか不安ですが、基本的に、
- 空白地に先に手を付けると、たいてい後から来た人のほうがおいしい
- 自分ひとりがんばりすぎると放置される
ので、他人を風よけにして、ちょっと勝てるところを見逃さず勝っていくゲームです。
あと、枢機卿は死ぬ気で置かないと、置き負けたときが悲しいです。