十分に認証を経ていない習慣や発想をINBOX処理する

同僚との間にコードを書く習慣や、発想自体が共有されていないときというのがある。キャリアを積むカリキュラムが決まっているような職場では、そういった暗黙知の共有も難しくないのかもしれない。そうはいかない場合もある。「XしたいならYを読め」と言うほどの常識もないし、そもそも仕事の枠組みもゆるいので、「Xしたいなら」という前提の部分が曖昧なときだ。

要するに、自分が何やってるのかよくわかってない人同士が、どうやって合理的なルールを決めていけるのか、ということだ。

自分の勉強の成果を披露して、こういう方法がある、ということを紹介しても「そうかも知れないけど、急に言われてもねぇ…」と逡巡される。

ここで相手の不勉強さを責めるわけにもいかない。そもそもお互いの「Xしたいなら」が共通かどうかも定かでないのだから。

方法や発想が十分に吟味されていないにも関わらず、それを使って仕事したほうがいい結果が出る、と一人だけ考えている状態、というのは非常にストレスが溜まる。

逆に考えると、吟味をするという手続きをはっきり約束すれば、新しい方法や発想への抵抗も減るのかも知れない。ルールとして採用する前に、ホワイトボードなどに、思いついたルールやスローガンを書いていく。Tipsとして、ルールを書いた横に日付を忘れないようにするといいだろう。少なくともいつからその暫定ルールが動いているのか判るし、「消すに消せない」状態を作りにくくする。

朝からそれを眺めて、音読したりする。ある程度時間が経って、違和感がなければ、それを恒久ルールとして採用する。おかしければ消して、なかったことにする。