28日(夕方)
これは面白い。傑作だ。ゲームシステムは全然違うが、「王と枢機卿」にあった尖り具合を感じる。この地形・このシステムでしか実現できないゲームバランス。この地形(マップ割り)でしか実現できない、というのがポイント。遊んでいると、ルールには書いてない気づきがいろいろ出てくる。
システムをおおざっぱに説明すると、マップ上の点を一筆書きできるように、その点に対応したカードを順番に取って、取った手札から選んで少しずつ自分の前に出して一筆書きを作っていくというもの。場に6枚のカードが表向きに開けられ、その中から一筆書きの通過点を取っていく。カードの枚数が限られていて、他人と狙いがかぶることもあるので、柔軟に狙いを変えていかなければならない。
なんということのないルールだが、一筆書きの計画部分が状況でどんどん変化していく感覚がいい。どこからどこにつないでいくかを、少しずつ明かしていき、すでに自分の明かした順路については変更不可なのが悩ましい。常に脳内で順路のことを考えている。短時間(3〜4人でも1時間弱)で終わるゲームの割に、高い没入感が得られる。
最初は、何かを達成して得られるボーナスポイントで勝敗を決める、というのが大雑把かなとも思っていた。最終的にはそれほど気にならなくなった。