かまいたちの夜 2

続編が7月末に出るというので遊んでみた。前作(SFC版のかまいたち かまいたちの夜)はとりあえず**が犯人というのを出した(出してもらった)ところまでやったのみ。

わらべうた篇をクリア。底蟲村篇をクリア。ヒヒヒ…。これなんて黒ノ十三ですか。

たぶん(田中啓文の小説を読むときと同じように)、どういうルートをたどっても不愉快なことになるのをヘラヘラと笑いながら遊ぶものなんだろうなぁ。もっと謎解きを! とかどうでもよくなる。というか前作からそのあたりは一貫していて、今作も含めて、最初に解くべきシナリオで密室殺人のような事態が起きるというのは、単なる釣り…言葉が悪ければ偽装、に過ぎないんだろう(最後までちゃんとやってないけど)。一応、そういう謎解きの体裁を取らないと世の中に出せないという。

やっていて面白いのは、さっきのシナリオで殺人鬼として出てきた男が今度は正義感ある戦士として描かれたりするあたり。スターシステムみたいなものだけど、ゲームの場合もっと直接的な感じがする。読んでいる自分の脳が、二つのイメージの落差にとまどい、ストーリーを相対化してしまう。そこがいい。そうやって、ユーザの脳に非リニアな形で働きかけることができるから、これはこれでやはり「ゲーム」なんだな、と納得した。

アドベンチャーゲーム」になってないというふれこみで敬遠していたけど、とても楽しんでいる。たしかに謎解き要素はゼロに近いけど。

新作は主人公が複数という話らしいので、そのあたりをどう処理しているかが楽しみになってきた。

いろいろ書いたが消した

要するに、「かまいたち2」というのは、最初からすべてが二次創作なんだということ。プレイを重ねると、舞台になる三日月島のビジュアルだけがプレイヤーの心に残る仕掛け。