バルバロッサ、ほか
お呼ばれでゲーム会。
- オー・ズー・レ・ミーオ
- タージマハル
- (ペンギンがカタコト動くアトラクションゲーム)
ここらへんでごはん。お酒が入ったのでぐだぐだ。
- 宝の滝
半分寝る。
- (裏番組でルミ)
- キングアーサー・カードゲーム
- バルバロッサ
翌日
- ハリウッドカードゲーム
- ブームタウン
バルバロッサ
言わずと知れた粘土ゲー。二回目のプレイ。以前遊んだ印象では、最初のインパクトが薄れるとダレ気味になったりしていた。結局、珍作を愛でて遊ぶ、<うろおぼえ似顔絵道場>的なパーティーゲームなのかな、と思っていたが、今回遊んでみて、勝つための技術がある程度あることがわかって面白かった。
全体の戦略は「簡単にはバレない微妙な粘土細工を作りつつ、人の粘土細工を早く当てる」ことなのだけど、「簡単にはバレない」作り方に技術が必要。
4人で遊ぶと粘土細工が8つ場に出るのだけど、8つは多い。いっぺんに把握できない。つまり、場に出したときに、人に「ちょ、なにこれ!」と見てもらわないとゲームに参加できない。
たとえば、「きりん」を作ったとして「首が長すぎるとバレるから団子にちょいちょいと突起をつけておこう」ような、特徴を削るだけの作り方では、見てもらえないわけだ。むしろ、ありえない方向に誇張するほうがよい。特徴をそのまま誇張するとまるわかりなので、尻尾を長く、足を短くしていかにもお尻方向から「ぞう」にしか見えないように作ったりする。つまり、ミスリードする。
ミスリードの作例
最初に作ったもの。
これは、失敗。
やりながらどうも一部の粘土(自分が作ったものじゃないもの)にのみ注目が集中するので「ごめんなさい、キャッチーに作り直したい人は一度手を入れていいことにしません?」と言って、以下のように作り直した。
お題は「バッタ」。
追記
これが大賞('88ドイツ年間ゲーム賞)というのはドイツ人の慧眼におどろくほかない。まぁ「カタン」以前のゲームなので、ファミリーゲームの中では出色ということかも知れないのだけど。
ゲーム内容はともすればグダグダになるし、得点システムもけっこう雑。ドラゴンますで1,2点はすぐに動いてしまうのだから、当てられるタイミングのボーナスはもうちょっとピーキーにしたほうがいいんじゃないか、とか思う。
それを超えてこのゲームが素晴らしいのは「ただ抽象的に作る」だけの朴念仁プレイではゲームに参加できないところ。人目に付いて笑ってもらえるキャッチーな造形のくふう、やりとりの中での会話のフックの作り方のくふう、といった、コミュニケーションの工夫が、そのまま勝つ工夫になる。
粘土を使うなんて、発想は面白いけど結局飛び道具に近いゲームだな…と、いちどやったきり敬遠していたが、他のプレイヤーの笑いのツボを理解し、話の誘導技術を身につけておきたくなる、けっこう奥深いコミュニケーションゲームじゃないかと、思い直したのだった。