インストについて

私らが「サムライ」でうんうん唸っているころ、スタッフの皆様はインストの練習会だった模様。お疲れ様です。

おれはインストが好きというか、インストを聞いている人が「なるほど」という顔になったり「何そのギャフンルール」と嫌そうな顔になるのが好きなので、自分のインストの中で一応の起承転結というか、オチが作れる場合はオチを作るように考えているかも知れません。

カタンの思い出

先日、初めての人に「カタン」をインストしているのを端でちょっと聞く機会があった。やはりおれなんかが説明するよりは、何回もプレイしてノウハウを理解してる人が説明したほうが、ツボを押さえていていいインストになるな、と感心したところだった。

自分自身カタンがそんなに好きではないというのもあるけど、実際カタンのインストというのは、枝葉のルールが多いわりに、資源とか確率とか出てきてちょっと難しいのではないかと思う。

おれがドイツゲームを始めてさいしょにサークルをのぞいたとき、最初プレイしたゲームは「ムガル」で次が「カタン」だった。ほぼ白紙の状態で参加した(ニムトはプレイしていた)が、どちらも正直「はぁ…」というのが感想。ルールを聞いて「なるほどー!」と思った記憶はない。

(いやこれは、インストが巧かった下手だったという話ではなく、はじめはだいたいそういうものだろう、ということです)

その後ムガルは超傑作であることを発見したので、汚名を雪ぐことができた。しかしカタンはいまだそのまま「はぁ…」なのである。

いやそれはさすがに嘘ですが。

カタンの効率的なインスト

で、どうやればカタンが簡単に理解できるか、と、つらつら考えていた。

最初、一切資源やサイコロを扱わずに、1手番で1建設(orカード引き)する陣取り得点ゲームとしてやってみる、というのがいいのではないかと思った。そこでまず道引き・建設のルールを体感して、数分やってみた後で、資源と確率の説明を入れていく。

位置取りと空気読みが重要だな、カードの中にもなにやら得点が埋まっているな、というのが、このゲームの勝敗の骨子だと理解するのが先決。交渉や資源やダイスというのは、ものすごく目立ってはいるけど、所詮スパイスなんじゃないかと思った。資源はなんとかなるが、ヘボい場所はどうにもならない。

そういえば

ちょうど、mixiボードゲーム関連コミュニティで「日本のゲームってマニュアルへぼくね?」(意訳)という話題が挙がっていて、まぁ感想としては「いいものもある! わるいものもある!」って感じなんですけども。

「これこれこういった手順でマニュアル作ろうね」という統一理論ができても別にうれしくないというか、それでカバーできない反例があることは最初から見えているわけで、つきつめていくとノウハウ・ティップスの集合でしかないような気がする。と思ったらそこはもう陸ボドゲの世界なのであった。