Slice

  • 悪魔のいけにえ」を観て、寝て起きた。肌寒いを通り越して、すこし寒い。
    • ホラー映画的なお約束を無視して、2メートル後ろをワシワシ追ってくるレザーフェイスが怖すぎる。とても感覚的な映画だなと思った。ちょっとまえ流行った「ゴミ屋敷」は、この狂人屋敷と同じだな、その他いろいろ断片的な感想を持った。
    • んー、だから「ナニナニが怖い」という感覚とはちょっと違うかなぁ。そういう映画的な華とは無縁な感じ。最後の踊るレザーフェイスとか、無意味すぎて美しいと思ったし。
  • 私は今でも古典を読むのは苦手だが、ミステリ脳のまま古典を読む読み方もあるのではないかと思った。こう考えたらどうだろう。この本は作中で明かされる手記である。見開き・目次、解説、全てが信用できない語り手によって書かれている。この手記に書いてあることをまっすぐ読んで騙されてもよいし、注意深く解説や目次を読んで想像してもよい。もっとも理解が進むのは作中の地の文や他の手記を読んでみることだ。地の文とはおおざっぱに言えば歴史のことである。