ドイツ年間ゲーム大賞
年に一度の Spiel des Jahres 大賞が決まったそうです。
の、ノミネートの中から、
- Keltis,Reiner Knizia
が大賞。Reiner Kniziaは、デザイナーとしてのこれまでの長いキャリアの中で、一度も大賞を獲っていなかった。私はもちろん、彼のキャリア全部を追っているわけでもないが、数年来のファンではあるので、「やっと…」という感慨もある。
「ケルティス」のジレンマを味わう地味なデザインは、昨年の大賞受賞作と通じるものがあったので、自分を含め自分の周囲でも「二年続けて我慢ゲーはないだろう」と思われていたのだが、大賞だった。
個人的には「ケルティス」は好きなゲームだ。仲間内で本命だった「ストーンエイジ」よりこちらのほうが好ましいとすら思う。「ストーンエイジ」のような、なんかグダグダリソース変換してあれこれ勝ち筋があって…というゲームは、確かに面白くはあるけど、それは、ドイツのボードゲームの「よさ」なのか? と疑問に感じたりする。
大賞選好のプロセスや大賞が選ばれる深い理由については、極東の島国に住んでドイツ語もまともにできない私にとっては、正直「知ってどうかなる」ような話題の範囲を超えているし、あれこれ詮索しても臆測の域を出ない(結果だけを見て、SDJが「家族向け」、DSPがファン投票を含めた「マニア向け」という傾向はあるかもしれないが、それはあくまで結果だし、買い物の参考程度にしかならない)。
なので、これ以上、「ケルティスが大賞を獲った」ということに関して、ここに書くことはない。(酒飲み話や世間話レベルで、「SDJは**だからなぁ…」みたいな、根拠のない臆測を展開する遊びというのは、よくやるけど)
ただ、毎年のSDJをどういう基準で選んでいるのか、という、考えの道筋そのものは、知りたいとは思う。SDJの審査員コメントの詳細な翻訳があれば「なんでこれが大賞?」という人も、ある程度納得するのかも。
しかし、そんな暇があったら自分たちで納得できるようなアワードでもなんでも作った方がいいな。
それがどんなに狭い観測範囲から出たアワードでも、「無冠の帝王クニツィア、ついにSDJに輝く!」的な定型句を交換しあうプロレスよりは、読んでて楽しいんじゃないか。
来年まだやる気と記憶力があれば、SDJと同じ日に俺アワード(あるいは俺界隈アワード)を発表することにしよう。