届いた

That Lucky Old Sun (Eco)

That Lucky Old Sun (Eco)

一聴目からキャッチーでエモーショナルで、「非の打ち所なくすばらしいポップソング(組曲)」にきこえるのだが、ブライアンの曲や構成やアレンジに自分の耳が耕されすぎてそう思えるのか、それともこれはもっと普遍性のあるすばらしさなのか判断できない。

正直、「スマイル」を作った後のかれの作品は落ち穂拾いかも…と思っていた。「スマイル」は過去の遺産の再構成でしかない、という言い方もできるし、「スマイル」を出す前のオリジナルアルバムも、共作などが多くて、散漫に感じていた。

それほど熱心なビーチボーイズファンでもブライアンファンでもない(スマイルは200回くらいは聴いたけど…)し、新作が出るとはいっても、たぶん力の抜けたオーソドックスな曲群の寄せ集めで、自分にはあまりよさがわからないだろうな、と思っていたのだが…いやいや、最初の5秒で名盤決定です。

これを聴いたあと、88年のソロアルバムを聴くと、若干意味が判るようになった。

BRIAN WILSON

BRIAN WILSON