日記

朝:ポトフ、パン、ヨーグルト、野菜炒め。昼:パン、牛乳。夜:アボカドのサラダ、白身魚のフライ、ごはん、味噌汁。

夕方から雨。

キングの短編で、上役から「よう大学出」とからかわれている工場づとめの男が、工場の地下にある、下水の鼠の巣の入口を開けてしまう話がある。だれもそんなところまで掃除しろとは言っていないのに、上役を脅迫して穴に潜らせ、自分も一緒に穴に潜り、破滅する。地下に古い時代の下水が通っていて、放置すれば工場の衛生管理上問題がある、ということを上役に教えて脅すのだが、そのとき男は得意げに「図書館でいろいろ調べたんですよ」と言うのだ。しかし、なぜこの男は、単純労働しか要求されていない場所で「いろいろ調べ」たりしなきゃならないのか……。答えはおそらく、他にすることがないから、で、他にすることがなくてやった暇つぶしを、男は自分の知性の発露と勘違いし、その知識にしがみついて、破滅するのである。