今日の再生(オリエント急行、ズーランダー、イレイザーヘッド)

オリエント急行殺人事件 (Murder of the Orient Express, DVD)

鉄板のシナリオと豪華キャストでお届けする。イングリッド・バーグマンがどこにでているのか、最初全くわからなかった。うーん確かにこの役はすごい。他にも見所たくさんありそう。いやぁ映画っていいものですねぇ……と感慨できるほど映画を見ていないので、こういう映画を何度も見て、「よさ」を判別する練習にしたい。

シドニー・ルメット監督とアルバート・フィニーの組み合わせは、先日「その土曜日、7時58分」という傑作を観たのだが、「オリエント急行」を知ると、あの映画のアルバート・フィニーのキャスティングの重さがじわっと伝わってくる。「オリエント急行」の最後のカーテン・コールみたいなものとして撮っているのかも知れない。

それはそれとして、この映画のポワロは、デヴィット・スーシェのそれと違って、どこに実体があるのかわからない。アルバート・フィニーの写真を何枚見ても、この人がポワロをやっている実感がわかない。不思議だ。

セルピコもネットワークも未見。絶対観ないと。

80点。

ズーランダー (Zoolander, DVD)

これはよくわからなかった。アメリカンセレブギャグがてんこ盛りなのだろうか。IMDBでキャストを見ると「本人役」が大量に出てくるので「こんな人が!」というところで盛り上がるべきなのだろう。レニークラヴィッツとデヴィッドボウイくらいしかわかりません…。

「それっぽい感」は出てるように感じたので、こういう絵になれていると、絵のはしばしで笑えるかも知れない。

悪のデザイナーが、フランキーゴーズトゥーハリウッドの元メンバー、ただし「リラックス」が出る前に脱退、という設定はうけた。

58点。

イレイザーヘッド (Eraserhead, DVD)

冒頭がものすごく怖い。人生の責任を負いたくないおっさん子供にとっては恐怖映像。親、結婚、認知、障碍のある子供、知らない習慣、近親姦、貧困、持病、そういったものを一気に押しつけてくる。

緊張感が高くて観ているこっちが撃沈。後半は部屋のゴミかたづけをしながら観ていた。もうちょっと気力のあるときに挑戦したい。ちょっと検索すると、オープニングの重ね合わせは、人間なんて一本の排泄する管、という認識を提示しているらしいので、その頭で全篇観たい。

サイレント・ヒルはずいぶんこの音と絵をパ……いや、影響を受けてるな、と思った。シーツの中でもぞもぞ動く奥さんは、そのまんまあのクリーチャーだよね。

71点。