今年観た映画を振り返る
観た直後の点数はあんまりあてにならないので、もう一度今の気分で並べ替えてみた。逆に、並べ替えすることで評価をねじ曲げている部分もあるかも知れない。記憶に新しいものが評価高いこともある。でもだいたいの順番をつけるとこんな感じ。「金返せ!」や「時間の無駄!」と思った映画は一本もなかったです。そう思う気にならないほど、私がぼんやりした生活を送っているせいかも知れませんが……。
あと「ウィークエンドシャッフル」の Podcast など、よく聴くので、そういう感覚に評価が寄っているとも思う。
しかし、「ヒックとドラゴン」も「トイ・ストーリー」も「ローラーガールズ・ダイアリー」も「(500)日のサマー」も「第九地区」も未見……そんなんで今年映画観たことになるの……。
11月からのペースで観てたら100本近く観られるはず。頑張る……つもりはないけど、もうしばらく映画に軸足を置いときたいなーと思う。
1 | 瞳の奥の秘密 | 凝った撮影、凝った演出、「え?」という終わらせ方。観たあと話したくなる。 |
2 | インセプション | 説明的なエンターテイメントなのに感情を揺さぶり記憶に残る。何回も観たくなる映画を作る商売人としての手腕にも感心 |
3 | キャタピラー | なんでこんな変な映画で反戦映画になるのか。不思議すぎる。 |
4 | 彼女が消えた浜辺 | 緻密でよくわからない、というのがいい方向に転がっているいい映画。閉鎖空間で必死に塗り固めた家族の嘘が、大外からアホのようにひっくり返されるシーンなど、すばらしいシーンもいっぱい |
5 | 十三人の刺客 | 「みなごろし」で「キタキタキタ……」と素直に興奮できる。松方弘樹の顔芸も素晴らしい |
6 | カールじいさんの空飛ぶ家 | 「捨てることで自分を取り戻す」大ネタに素直に感動。 |
7 | 息もできない | 銀行口座を作るだけで回りを救うことだってある。監督のパーソナルな側面込みで大事な映画 |
8 | シングルマン | もっと映像を……言葉にならん。あの日が主人公の「特別な日」というわけでもないのだ、と深読みすると面白くなる |
9 | フローズン・リバー | 突き放した貧乏描写が心を締め付ける |
10 | ぼくのエリ 200歳の少女 | 造型はいいのだろうけど何か駆動力に欠けているような……。邪悪と善良さの対置がうまくいってないようにも思える |
11 | 渇き | 名シーンはいくつもあるしずっとニヤニヤして観られる。 |
12 | アバター | 眼鏡を忘れたので映像のぼんやりが気になって集中して観てない |
13 | インビクタス | なんということはない、それでも力強い映画 |
14 | ザ・ロード | 「世界の終わり」=「ゾンビ」映画として独特の生々しさがあってよい |
15 | ゾンビランド | ゾンビを煮詰めたらなんか変質しちゃった妙な映画 |
16 | シャネル&ストラヴィンスキー | 映像の美しさとシャネルの冷徹さが印象深い |
17 | クレイジー・ハート | ドラマは普通だけど、とにかく演奏がよい。 |
18 | ベンダ・ビリリ もうひとつのキンシャサの奇跡 | 演奏がよい、というか、生活全体がリズムってこういうことなんだな、と思った |
19 | ファッションが教えてくれること | ボスとその右腕の緊張関係にしびれる。マフィア映画にして撮ってもいいんじゃないかこれ |
20 | 冷たい雨に撃て 約束の銃弾を | もうちょっと映像を丹念に観た方がよかったのか |
21 | 悪人 | あの灯台の撮り方やラストはなぁ……と思ったけど、思い出すシーンも多いし、面白かったと思う |
22 | トロン・レガシー | 「テクノは浴びるもの」的な意味で「トロンは浴びるもの」 |
23 | シャーロック・ホームズ | R.D.Jrの顔芸につきる。このあたりが「楽しめる」の分水嶺かな……。 |
24 | パリ20区、僕たちのクラス | もっとあちこちでいろんなことが暴発してもよかったんじゃないかな、と思った。惜しい |
25 | あの夏の子供たち | フランス映画に慣れたらもう少し面白く観られると思う。仕事の様子や生活習慣が気になってあまりドラマやキャラクターを追ってないかも知れない |
26 | 脳内ニューヨーク | 面白いんだけど、リソースの制約やサスペンスみたいなものが「年齢」以外に全くないので、淡々と進む |
27 | フェアウェル さらば哀しみのスパイ | 事実は小説より……退屈だった。これは自分の知識不足のせい |
28 | メッセージ そして愛が残る | ときどき挿入される綿毛ポワポワの森も含めて日本映画っぽい |
29 | 華麗なるアリバイ | ミステリなのに「はぁそうですか……」という話。フランスのミステリってこうなのかとよく思う。 |
30 | 戦場でワルツを | 内容に文句はない(評価できるほどの知識がない)のだけど、最後の実写「はいドーン!」にカチンと来た。どんなに実写の内容が悲惨で胸を打つものだったとしても、最後に「これが現実だ」と見せて終わるのは、あのFlashっぽいアニメに頑張ってついていって感覚を合わせようとした客を馬鹿にしているかのようにも思える。これが「スタイリッシュ」とな? |
31 | 猫を探して | 映画と思ったらドキュメンタリーだった。擬人化おかしいよね、という映画のプロモtwitterアカウントが猫語を喋っていたのもおもしろかったのニャ |