books: 『キッド・ピストルズの妄想』,山口雅也,創元推理文庫,ISBN:4488416039

山口雅也はこれで3冊目。
読解力が人より劣るオレがミステリ短編に求めるのは「人が一杯でてきて事実関係を整理しているうちに名探偵が一発で謎を解いてしまわないこと」。読んでる奴をおいてけぼりにしないでお願い。それは長編においてもだけど。探偵が「わたしにはすべてがわかっていた」とか言うの禁止。燃やす。
そういう意味で、インチキ臭い登場人物と蘊蓄に笑っているうちに登場人物の行動が理解できるこのシリーズは好ましい。