living:

朝8時半起床。パン。
卑怯者なので、きのう空爆が開始したその日に、チョムスキー911田中宇イラク』を買ったことはさすがに書かないでおこうかとも思ったがオレ以外にも「買い込んだ」などの記述をしている人が多いみたいなことに安心して書く。『911』を午前中付箋を貼りながら喫茶店で読む。もちろん好いことを言っているという意味ではなく知らないことばかりだ、という意味で。

お友達と待ち合わせて昼、和食。刺身、グラタン、練り物、蓮根のサラダ。しかし小鉢の刺身というのはどうしてこんなに貧相に見えるのだろうか。インターフェイスの悪さにあちこち箸を動かしているうちに腹がくちくなる。

それから喫茶店で『ウィザードリィ日記』をぱらぱらめくる。この日記の書かれた1986年、オレは高校一年生で、入学と一緒にPC8801FRを買って(貰って)Wizardryを買(ってもら)おうかどうしようか迷ったあげく別のゲームにした頃だった。まさに同じ時期に同じコンピュータに触れたのだ。
そのように自分のスカム歴史と重ね合わせて読む本。
もしあのときオレが3000円高Wizardryを選んでいたら、著者と同じように人生の道は少しは変わっていただろうか。予備知識を極力減らして遊んでいたら、あまりの面白さに、国産(ファルコムとか)のゲームなどに目もくれなかったかも知れないから、結果的にログインなど読んでいないということになり、ちょっとは変わっているかも。
それにしても、知識ゼロの状態から「パソコンゲームがすごいらしい」という好奇心だけで「ゲームしかしませんので」と断言してPC8801を購入する著者は、とても62歳と思えない。格好良い。オレも「パソコンではゲームするんじゃ」と親に開き直ってみたかったよ。
またほとんど独力でゲームの遊び方・パソコンの使い方を覚えていくさまは、チャーリー・ゴードンの手記を読むように感動的ですらある。なんたって最初は、「なにかぼくにげえむをこぴーしてください」「でぃすくをいれても がめんがでません」から始まるのだ。(カッコ内はちょい意訳)
レベル3までEquipの仕方を知らずに素手で戦っていた矢野先生に、最敬礼であります。

これから実家に帰って続きを読む。