カント読み中
おれにとっての<哲学>はむかつく奴を黙らせようと考えるところから始まる。そしてカントもそういうことを考えていた性格の悪い奴なんじゃないかと勝手に共感したことにして、薄い本から手を付けている。たとえば、「人に迷惑をかけなきゃいいでしょ」というクソ理屈を言う連中どうにかならんかな、とか思いながら。
なぜ自殺はいけないのか。それは自分のなかの人間一般を殺すということだからだ。そういうことをカントは『道徳形而上学原論』の中で書いている。うんうんとうなずきながらおれは付箋を貼る。知ってはいたけれど、知らなかった。人間一般って何、と聞かれたとき明確に答えられなければ、この考えに意味がないというひともいる。でも、10代でこのような考えに到達することはとても重要で(おれにクソ理屈を言う奴が確実に1人減るし)そのようなことをほぼ誰にも頼らずできるという、書物は偉大だ。
キーワード「カント」に言及した日記がたくさんあるので、やっぱカントブームなのか? と思って覗く。
- イマニュエル・カントのカント
- カントリー娘とかのカント
- ナントカカントカ、のカント
- ウィザードリィのカント寺院のカント
さいごは不意をつかれた。