読んでてちょっとウルウルしてきたので慌ててお薦めしときます。ホーガンのガニメアン3部作(4部作?)は、巻を負うごとにめんどくさくなって行く気配。ぼくは3冊目途中で止めました。
『星を継ぐもの』のほかには『未来の二つの顔』*1などがお薦めです。

んがしかし、ぼくの中でSF+ミステリの超傑作として特別席に置いてあるのは、ソウヤー『ゴールデン・フリース』*2

本格ミステリでたとえると:

<『Yの悲劇』*3を読んでも「へぇー」としか思えなかったのが、『十角館の殺人*4を読んで驚きに腰を抜かしてしまった>

という感覚に近いです。ホーガンは、これぞSF!的な格調高さが香りますが、ソウヤーは終始これエンターテイメント。「恒星間宇宙船を統御するAIの語りで進行するミステリ、しかも倒叙(つまり犯人はAI)」という設定で既に格調とかどうでもいい世界です。もっとやれー。

…なんだか、崖っぷちでたき火を焚くような粗雑な紹介でアレですが…(と、燃えさしの薪を頭の上で振る。)