ゲームとシステム

ゲーム1
広義の「ゲーム」。あるルールの下に動作するシステム
ゲーム2
ぼくが言う「ゲーム」。1のうちで、とくに「勝利条件」「終了条件」「あがり」があるもの

ゲーム1の例:シムシティ、ゲーム的だというときの「はてなダイアリー
ゲーム2の例:野球、将棋、カタン

ゲーム2で、何が「よくないプレイ」とされるか考えてみる。

プレイ2-A
ゲーム2でのルール違反。「物理的にできるから」といって、ルールにないことをする。
  • 野球でいきなり3塁に走る
  • 将棋で気に入らないからといって相手の駒を動かす
  • カタンで、家の隣に家を建てる
プレイ2-B
ゲーム2で、ルール違反ではないが、よくないプレイとされるもの
  • 野球で「面白い」から、ピッチャーをイチローにする*1
  • 将棋で「面白い」から、初手で5六歩と指す(王の前の歩を進めた)*2
  • カタンで「面白い」から、砂漠に接するように家を二つ初期配置する(他に置けるところはあるのに)

「ゲーム2」では、プレイAはもちろんだが、プレイBも、「よくないプレイ」であるとされ、そのようなプレイをするプレイヤーは非難の対象になる。そこには、「勝利条件に向かってプレイヤーが最善を尽くす」という、ゲームの前提が否定されてはいけないという論理が、はたらいている。

逆に言うと、「ゲーム1」では、プレイBは、肯定はされないが、否定もされない。たとえば、シムシティの建前上のプレイスタイルは、「人口を増やし都市を成長させる」だが、そこには終わりも勝ちもないので、「デタラメな都市計画で風紀の乱れるマッドシティ」を作っても、誰も文句は言わないし、それはそれで、「面白い」。

仮にここに、個人的に「面白い」という理由から、ルールの制約の下で、イレギュラーな行動をとりたがるプレイヤーがいるとする。

これは、このシステムをゲーム2である(勝利条件がある)と仮定すれば、充分に他プレイヤーからの、非難の対象になるものだが、このシステムがゲーム1である場合、その非難に正当性が備わっているかどうかは、個別に議論される必要がある。

【まだよくまとまってないのでちょこちょこ直してます】

*1:野球のことよく知りません

*2:将棋のことよく知りません----後記:これはそれほど珍しい手ではなく、プロもよく指すのだそうです。もっと変ちくりんな手に置き換えてください。1八香とか?