シュティヒェルン

5人でプレイ。5〜6スートのトリックテイキング。6色で数がたくさん入っているので創作ゲームに流用して重宝することでこのゲームを知ったのだけど、本体のゲームもすごく面白かった。

最初に各自、集めたもののうちマイナス点になるスート(カラー)を決める。この色を取ってしまったらマイナス点となる。

進行は普通のトリックテイキング*1なのだけど、「各ラウンド、台札以外のスートは全部切り札になる」というのが特徴的。台札を出すのは親だから、場に出たものはほぼ、親のものにはならないということになる。

たとえば「自分のマイナス点スートで大きな数を持っている」というのは、普通だとけっこう焦る要素なのだけど、このゲームでは、切り札で切ろうと思えばほぼいつでも切れるので、相手との利害関係を計算して、自分の出したマイナス点札を誰かが取ってくれるようにうまくプレイして、失点を避けるような局面が増えるだろう。

面子の「マイナスのスート」がオープン情報なので(ゲーム開始時にカードを1枚出して宣言する)、ラウンドごとのロジックはかなり明快。というよりたぶん、この作法を全部飲み込んでからが、本当の勝負かもしれない。

数字ゼロのカードは、台札でないスートであっても切り札にならない(i.e.どの札よりも弱い)というのもスパイスが効いていると思った。あるスートの低い数がもう切れていると完全に見切ったつもりで、他プレイヤーに引き取らせるつもりで大きな数を出すと、他スートのゼロを出されて読みがひっくりかえってしまう可能性もあるので。

…えーと…たぶん…そうなると…思います…。

…正直、まだ全然、それぞれの数の使いどころがわからない。やりこんでみたいゲーム。

1993年のカードゲーム大賞。この賞の受賞作はけっこう持ってるorやってる。

*1:ナポレオンやブリッジで有名。最初に親が台札を出し、それにつける形で子が札を出し、全部出たとき、最も強い札を出していたプレイヤーが場の札を全て取り、次の親になる