カエサルとクレオパトラ

十点満点で、点を付けてみようと思います(五つ星ではちょっと粗すぎる気がした)。あくまで自分のメモで、ぼくはゲームとしての面白さよりも、システムの斬新さにけっこう弱いため、バイヤーズガイドにはなりにくいと思います。また一度付けた評価を覆すこともあります。

【目的】カエサルクレオパトラに分かれて、5つの議会の貴族を抱き込んで、最終的に味方に付けた貴族・議会の多い方を勝利とする。

【ルール概要】

  • プレイヤーは「影響力カード」を持つ。この数値の大きさで、貴族を自分の陣営につけるわけだ。
  • 二人で交互にプレイし、5つの議会のカードの山(なんと、貴族一人一人に違う顔がかいてある!)の前に、1枚裏向き、または2枚表向きに並べる。置くだけでは何も起きない。貴族を自分のものにするには「表決」を待たなければならない。
  • 一つの議会に対して置けるカードの枚数は限られていて、その枚数を満たしたときに、「表決」(1)が行われる。「表決」は、議会にならんだ互いの勢力の数の合計を比較する。
  • これとは別に、ランダムに(表決カードの山からめくって)起きる「表決」(2)がある。
    • この「表決」(2)は強制的。たとえば誰もまだ置いていない議会に、自分一人が「1点」の影響力カード一枚だけを置いていても、判定される。
    • ただし表決カードには「切り直し」というのが含まれていて、これを引いてしまうとその場でまた全部裏にして「表決」カードを切り直すことになる。そこいらへんの確率の面白さがあるということ。
  • あとはスパイスとして、特殊カードと、表決の判定が逆転する「哲学者」カードが入っている。

【ゲーム性】

  • じわじわお互いの枚数が埋まりつつある議会の山は、2枚置きなどを使ってスパートを掛けて強い札で制限枚数まで置ききった方がよい。一度制限枚数まで置ききって、大差が付くと、その山での2回目3回目の表決にも有利になる。
  • まだ誰も置いてない議会の山は、1人で頑張ってもランダム表決が怖い(表決の後、そこに並んでいる最も強いカードを捨てなければならない=強い数字を1人で置くのは勿体ない)ので、弱い札をちょっとだけ置いて、小さい数字で効率よく取ることを狙う。

この2方向の綱引きに、「裏向きのカードは何か」「哲学者カードをいつ置くか」という心理要素が絡んでいる。なんというか、ストレートな味わいのいいゲーム。ストレートさの割に操作が煩雑というのがバッテンですが…。