機会の提供について

カタン」スタンダードとポータブルの発売は、カプコンがまだこの事業を見捨てていなかった、ということで、たいへんうれしくはあるのですが、「ある市場を見切った」という捉え方も出来る、と思います。

http://www.catan.jp/ のトップページから、「ここで遊べるカタン」として、インターネットカフェなどの場所以外にも、大人が夜遊ぶような飲食店で、カタンが置かれているところが紹介されています。カタンTVなどでも、ある年齢以上の大人の人が遊んでいますし、昨年の大会では非ゲーマーの人がたくさん動員されていたそうです。。

カプコン的には、大人に公共の場所や会社で遊んで貰うことをイメージして、コンパクトサイズのものを作ったのだと思います(ダイスをカプセルで振って飛んでかないようにする・小さな盤・撥水コーティング)。

今回の、所謂フル規格の(マップがばらける)カタンやマグネット式のカタンは、ある程度、そのような遊ばれ方を捨てて、ファミリーゲーム的に自宅や旅先で遊んで貰うように、方向転換したと考えられます。

それがいい選択だったのかは、判断つきませんが*1、「飲み食いするところでゲームするのもアリなんだ」…という認識が広がらないのは残念です。…私たちはよくやりますので…。

というより、そういう「ここでやっていいですか?」的な運動というのは、メーカーではなく、ユーザー(あるいはエヴァンジェリスト)の側でやったほうがいい、ということなのでしょう。

…とここまで書くと「なんでオレらがカプコンのボランティア営業にならなあかんのだ」と聞こえてきそうですが…ここから先は何を重視するかという価値観の違いなのでやめときます。

*1:少なくとも、PCカタンの盛り上がりを見ると、いきなり非ゲーマーを取り込むよりも、ファミリーゲームとしてゲーマー・ライトゲーマー層に買って貰うというのが合理的だという解釈はできます