政治のゲーム

「政治のゲームはあんまりない」という話。

まぁ電源ゲームに限らなければ、「ディプロマシー」「クレムリン」「ディ・マッヒャー」など…やったことはありませんが…。

他にも、政治的な要素(パワーゲーム、世論操作)を取り上げたゲームはたくさん。人狼なんかそうですか。

記事を書いた人に「アナログゲームを知らないね」、と言うのは簡単。しかし、そのことより問題なのは、執筆者が「ゲーマーの視点」とか言いつつ、現実のロジックとゲームのロジックが似て異なるということ、そのロジックのせめぎあいこそが面白いのだということを、あまり意識していないように見える点。

つまり政治は具象だから面白いわけで、バーチャルなゲームの世界では真の政治の面白さは伝えられないのだ。

ゲームというのは具象のモデル化を楽しむもので、具象そのものの面白さを楽しむ(あわよくば、お勉強になる)ようなものではない。ゲームに具象を貼り付けるだけなら、人生ゲームで足りる。

モデルで全てを描き尽くすことはできない、という諦めが前提なので、個人的には、シンプルなシステムで、複雑でカオス的な事態が発生するようなものが、いいゲームだな、と思うことが多い(サンクトペテルブルクとか)。