ヤコブ・ニールセン博士に倣いて

ブログのユーザビリティについての文章。10項の「べからず」が挙げられている。「5. 過去の名作を埋もれさせてしまう」でこのように書かれている。

また、新しい記事から過去の記事へリンクすることも、忘れてはいけない。読者たちが第 1 回から、ずっと読んでいると仮定してはいけない。彼等が貴方の考えをもっと知りたいと思うかもしれないので、読者にその話題の背景や、今までの経緯を提供しよう。

自分が過去に書いた関連する記事を、読んでもらうように誘導すべきだ、という主張には異議はないけれど、それを実現するのにどれくらいの手間がかかるか、想像するとうんざりする。

だいいち、「過去の記事を読んでいる人」はどうなのだ。全ての文書がフラットに貯蔵されているという建前のwebにおいて、現在から過去へのナビゲーションだけを用意するというのは、ちょっとおかしな話だ。

やらない理由は、はっきりしていて、過去から現在へのナビゲーションまで考えはじめると、現在のエントリを追加するたびに、過去に立ち返ってナビゲーションを作るので、作業量がどんどん増えていくから、ということなのだけど。

そこで、たとえばこういうキーワードを作って、誘導してみる。

関連記事はこちらから→g:fragments:keyword:mtx::hub::blogとwiki

意味

?D/?Gの仕様がたまたま自動トラックバックを送るようになっているので?Gのキーワードを使っているけれど、ブログ「内」に情報を持たせるのではなく、別のレイヤで管理する、ということをあらわしているつもり。

この例だと、トラックバックが溜まった後で、キーワード内を整理して自分なりのまとめを書くことも可能だ。

記事ごとのリンクにはならない(A-B,B-C という関係はあってもA-Cの関係はないかもしれない。)から、かなり大雑把ではあるけど、「読者」のことを常に考えて、自分の過去に書いたことまで常に把握してリンクを張らなければならない、などという、読者の奴隷のような状態よりはずっといいと思う。

他にもいろいろ可能性があるんじゃないでしょうか。

補足

参照した記事は、全体的にはちょっと首をかしげるような主張も多く、ネタなんじゃないかと思ったりもした。「書く範囲を狭くしよう」って、アクセス数アップ必勝法じゃないんだから…。まぁそれも使われ方の違いかも知れない。