夜から集まって遊ぶ

  • メディナ
  • パラッツォ
  • ティカル(3回目の決算で時間切れ)

充実の3時間半。

メディナ」は、要素多めのアブストラクト。苦手なタイプのゲーム(ヘボ手を打って失笑される)だが、ルールはわかりやすく、悩ましい。相手に得点を取らせるトスを上げてしまうのが嫌で、置きたくない、でも置かざるを得ない、というゲーム。「サムライ」と同系統だが、あれよりは木のコマなどが家族向けという感じがする。面白かった。

お手盛りクニツィアコーナーは「パラッツォ」。わりと好評。人の懐具合や場の資材の出具合から、資材を買うかお金を補充するか、という意志決定があって、かつ、資材を順番通り上に積み上げていくという、ちょっとした計画性が要求される。プレイ時間も45分くらい。ルールを飲み込むまで、何をやらせたいのかわからないというのはあるが、それに慣れれば。あと「ボードはいらない」というのはその通りだけど、ちょっと毛の生えたカードゲームと思えば、そこまで無駄な感じはしない。このサイズの箱で3000円前後でわりと楽しめるアイデアがあるのなら、もっとどんどん出してほしいというプラス評価のほうが大きい。

まだやったことのなかった「ティカル」をプレイすることができた。基本的にはエリアごとの陣取り。影響力の高い人がポイントを取れるが、エリアの移動に制限があって、移動には他の行動とも共通の行動ポイントを消費するので、そうそうちょろちょろできない。決算のタイミングがある程度ランダム。ポイント取得に駆り立てられる感じがあって、そのへん好みが別れるかもしれない。あと地形の配置もわりと攻撃的。

しかしこのゲームを作ったクラマー(W.Kramer)は偉大だ。たぶん、「エル・グランデ」の不評なところ(決算時じたばたできない、カードの文言を読むのが面倒etc)を改善しようとしたんじゃないだろうか。それでここまでシステムを磨き上げることができるのは、努力の人なんだなぁと思う。(デザイナーの名義が Kramer & Kiesling 名義で、Kieslingがどこまでコミットしてるかわからないけど…。)

プレイ時には知らなかったが、キーワードを見るとクラマーのゲームにはおなじみのヴァリアントルールがあるみたいだ。ますますめんどくさいものになっている。競りでタイルを買うって…。