競りゲームの値付けについて 1

こういう話題は語り尽くされていると思うのだけど*1、まぁ自分の確認のためにぼちぼちやります。

d:id:mutronix:20060619:amsterdam の続き。

価値の変動

元記事が「アムステルダムの商人」なのでそれに沿って考える(実際にはパラメータは他にもある)

ものの価値が変動して、それがはっきり見えないのを直感交じりで値付けするのが競りゲーム、ということにする。計算できると強いけど、ランダムな要素や他人との絡みがあって簡単に値段が付かない点にゲーム性がある。

価値は完全にランダムなわけではなく、最初よくわからないものが、展開と共に少しずつはっきりしてくるので、その見切り能力がプレイヤーの強弱ということになる。

決算

競りゲームの多くには「決算」があって、ゲームの中の「決算」ポイントに近づくにしたがって、価値がはっきりしてくる。これに競り値もこれに対応する。決算直前だと、一万円の価値があるとわかっているものでも、ゲーム開始時だと、本当にそれだけの価値があるか判らないから、競りによる値付けはそこまで行かない。

決算から遠い分、時間によるリスクが大きくて価格は下がる(うーん…経済学では一言で表現する言葉があるんだろうなぁ…*2)。これを曲線にしてみたのが今回の図。

この曲線が常に一定だと、数回プレイして最適な値段がわかってしまうから、ランダムな要素を入れる。

アムステルダム〜」だと、山からひいた砂時計カードで決算までの時間が強制的に進むというのが、これにあたる。図でいうと、横軸までのステップ数の区切りが変動するので、いま曲線のどのあたりにいるのかもそれに合わせて変動する。あと5ステップで決算だなと見積もっていたのが、あと2ステップしかないとわかったときには、競り値も変わる。

*1:ゲームの話としてもそうだし、経済学とかやってる人から見ると…

*2:これはとぼけているわけではなく、素の感想