最近の本棚

ビッグバン宇宙論

まだ下巻が2/3くらい残ってる。なんだろうな。テーマも展開もド直球だし、魅力的なのだけど、その魅力は、筆者の事実の整理の手法が優れているところにあるのじゃなく、「わかる」というエクスペリエンスをエンタメ的に提示する方法を探っているところから出てきてるのじゃないかと思った。キャッチーなモデルの提示だけでなく、あえて言わずに引っ張る技術。その技術が、「ここでは触れない」という言葉を使わない、小説的なテクニックに近いというか。

ツヴィッキーという人の写真がそうとう面白い。こういう写真しかなかったのかも知れないが、大抵の読者が感情的な何か(簡単に言うと「うわ、なにこのクソジジイ」という反感)を抱いてしまうのじゃないかと思う。

月光ゲーム

原型が書かれたのは作者が中学生のころ? なので動機づけなどにそれなり感が漂う。童貞指数は高め。