最近の本棚

ドッペルゲンガー

企業内の研究部署で働く天才ロボット技術者の役所広司が、追いつめられていくうちに自分の分身を見るようになる。分身は自分以外の人にも見えるし、社会的に行動もできる。ホラーなのかと思ったら全然違っていた。役所広司が人工身体で煙草を吸うシーンあたりがテーマに隣接してるような気がした。思ったのはこの私だろうか、らへん。
展開は面白かったが、ストーリーの牽引力が「このひとたちは悪いことをして警察や会社の人に追われないんだろうか…」というとこらから発生しているような気がする。オチのない道徳の番組を見てるもやっと感。

赤緑黒白

ハマってしまえば快適だが、正直もうついていけんわ、という気分もなくはない。あの人の本名がああだった、というのは、取って付けではないにしろ、森すぎる。まぁそれはS&Mシリーズであの人が実はあの人だったなんて! というときの「ふーん」感に共通していて、S&MとVシリーズでは呼応している、ということでしょうか。
文庫版は、解説がもったいつけすぎ。あるいは読者レベルを高く見積もりすぎ。保呂草が誰かなんてメタな部分誰も考えて読んでないよ。途中まで、へっ君が保呂草として書いているのか、とか思っていた(プリンキピア某を読んでいるあたりの描写で、何か仕込んでる感はあるわけだが)けど、そういうことでもないみたいだったので、そこは考えるのをやめた。「全然わかりませんでしたー、すごいですねー」みたいなファン丸出しの感想文の方が好感が持てる。

グーグル・アマゾン化する社会

ロングテールの可視化」がもてはやされるのと対照的に、一極集中のヒットが生まれやすいのはなぜか、という問題意識。ノードは接続先により大きなハブを求めるものだ、というネットワーク理論に基づいて説明を試みてある。
斜め読みにつき評価保留。

キーワード経由で。こういうのもあるらしい。
ロングテール―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略

100の悩みに 100のデザイン

パラパラめくってみて、生活のデザインというのは真面目に書いた本知らないなぁ、と思って買ったのだが…「キッパリ!」みたいなのと区別つかなかった。なぜこんな本に…。こんな本にというか、ライフハックスみたいな本を期待して読んだからダメだったのかな。