idの埋葬について

idを埋葬して日記を静的テキストにしてくれるサービスがあったら、いくら払うだろう。

わたしは、このidで、ここに、3年以上日記を書いている。毎日好き勝手に書いているつもりではあるが、過去に書いたものに無意識に縛られて、その人格や、人格にくっついた人間関係を破壊しないよう書いている部分も、あるだろう。そのことが自分の自由を奪っていると感じることもある。

日記を書くことじたいは、自分の業だと思うから、やめないだろう。はてな記法で日記を書くのにも、慣れすぎてしまった。ならば、はてなの中で、もう一度、idを取り直してしまおうか、と思ったりする。

しかし、アカウント登録を抹消すると、これまで書いた日記は消えてしまう。それは望むところではない。日記のURLにあった文書を消したいわけではないのだ。

はてなダイアリー」には、サブアカウント制度というものがある。3つまでのidを同時に使って日記を書いてよい。これは、「複数の顔を持つ」自由のために実装されたものだと解釈している。しかし、あるidでの日記の更新を止める、ということを考えると、この3という数字はそのまま「はてなにおける日記生命の数」という縛りに見えてくる。

…お前どれだけはてな脳なんだよ、という話はさておき。

まぁ、3回まで仕切り直しができるから十分じゃない、だとか、そんなふうになるまえにもうちょっと自分を律した日記を書くべきなんだよ、だとか。言い方はいろいろある。

しかしわたしの問題は、この日記が自分の中でひとつの役目を終えた、と感じたとき、それをどこかに静かに安置することはできないのか、ということだ。

で、そういうことができるとすれば、いくら払うだろう? という考え。つまり、mutronixというidの活動=メンテナンスを放棄した後、そのidのついた日記のURLと、いくらかのサーバスペースを排他的に保持してもらう権利はいくらでなら買うかな、という話。

月いくらかそのために払い続ける、ということが、すぐに思いつくが、無料で日記を持てて更新できるのに、一切さわれない日記データを保持することに対して金を払いつづけるというのは、何か、納得がいかない。

あるいは、そのような安置場所にお金を払い続けている最中に、「わたし」が不慮の事故などで死んでしまって、維持できなくなることがあるかも知れない。

そうなると、最初にいくらかのお金を払うか何かして、契約を結んで、契約期間中置いてもらうのがよいかな、と思えてくる。(永久に、という保証はできないだろうから、何十年契約、かつ、サービスの提供が続く限り、だとかいう期限を設けて)

自分の年齢と平均寿命から計算して…とか、保険屋みたいなことを考えかけてたけど、そういうのはユーザが自分で契約年数を選べばいいよね。

\300/1年くらい?

参考

…というのを

から妄想した。

固有のURLにある日記のメンテナである「私」が死んだ、という事実は…誤解を恐れずに書けば、日記にとってはクリティカルではないと思う。この日記だって、いつかどこかの時点で、以前書いていた人の身代わりになって、誰かが書いているものかも知れない。

それはまた別の妄想ですが。

「記述者の不慮の死」の場合にも、この日記埋葬サービスに自動的にスイッチするようにしておけばよいかと思います。

まとめると

ASP型の日記(ブログ)で、ユーザが日記のメンテナンスを放棄したとき、URLとテキスト内容を一定期間静的文書として保持するサービスがあるといい。料金は保持期間に対する前払い。記述者が更新をつづけることができなくなった場合も、更新されなくなって一定期間経つと、ブログモードから自動的に休眠モードに移行することで対応する。