SH4
映画を見て自分が「いい」と思った部分があって、それは、ゲームのSH1から感じる息苦しさ/不快感とは別にあるような気がしたので、買ってみた。「1」「2」はクリア済で、「2」は「1」の恐怖感を理解してないね、という、ごくありきたりの評価しか持っていなかった。自分のその認識が、ちょっと変わっているんじゃないか、と思ったのだった。
むしろおれはこのシリーズに映画的な風景を求めているのかもしれない。
30分くらいプレイした。ゲームとしてはどってことないのだろうが、独り暮らしで家から外に出ない人の精神状態の表現としては非常に的確な気がする。自分の中の怠惰な部分が刺激されて、危険なものを感じる。
- 窓から無音の世界をじーっと眺める
- とりあえず、窓から眺めていて目に付いた電話番号に電話してみる
- ドアスコープから、隣部屋に住んでる女性の帰宅を眺める
- 見る夢におっぱいのおおきな女性が出てきて誘惑される
このへんのテイストを、シェンムー的な生活シミュレータとして味わってしまうと、自分がろくでもない大学生に戻ってしまった気がしてやばい。
部屋の中の移動が主観ビューになってるあたりにも、今作の主人公はプレイヤーであるあんただよ、という悪意のようなものを感じる。おっさんでもない女性でもない、見た目20代のおっとりした押しの弱いイケメンに主人公が設定されているのはあれだ、エロゲーにおける主人公の目が前髪で隠れてるのと同じ理由…ってそんないつのエロゲーだ。
バスルームの壁にあいた穴を抜けると長い下りのエスカレータ、という絵に「うえ」と声が出た。
この後、普通のゲームになっていくんだったらつまらないので、評価は保留。
- 出版社/メーカー: コナミ
- 発売日: 2005/06/09
- メディア: Video Game
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