Slice
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(ボードゲーム)なぜ「こんど**がしたいです」はキモく聞こえるのか問題
- 「こんどトリックテイキング*1だけを遊ぶ会をやりたいですねー」は「そろそろ真面目にPHP覚えようと思ってるんですよー」なみにスルーされる台詞である。仮に拾う人がいたとしても:
- 「やりたいですねー」→「ではやりましょう。公民館を予約しました」→(集まって遊ぶ)→「お疲れ様でした。やはり何度も遊ばないと難しいですね」
- というやりとりが予測できる。心の中の星取り表に「何月何日、ブリッジ、プレイしたぞ♪」という事実がつくだけ。
- 別におれはそういう「未プレイのため未評価」(ボードゲームいくつ言えるかな)チャートを埋めることが趣味の目的というわけではないのでどうでもいい。…というとかっこいいが、自分自身そうはなってない。そういう目的意識は買い物がメインになって疲れるのでどうでもいいことにしたい。
- どうでもいい、というか、趣味としての快感が「仕組みがわかる」「勝ち方」に特化していて垂直的すぎる。
- 知りたいのは勝つためのノウハウであり思考であると同じくらい、他の人がどういう思考で参加しているか、これまで人はどういうやりかたでこのゲームを遊んできたか、という広がりだ。
- 誘う方だって、そんなめちゃくちゃトリックテイキングがしたいわけじゃないので、及び腰になる。
- 結果、そういう要望よりも、「カタンがしたいです!」「プエルトリコがしたいです!」という100万年前からの要求が、相対的に優先されることになる。100万年前からある欲求であるが故に、他人に理解されやすい。そして深く掘られた場所がさらに深く掘られる。
- というか、「プエルトリコがしたいです!」という欲求も、生でごろっと言われたときに対処に困る。全般的に欲求をいきなり口にするのが寒く感じられるから、その場の流れで遊ぶことが増えて、100万年前からあるゲームしか遊ばれないというか。
- マニアは「カタンしかやんない人」を「なんでだろうねぇー」と遠巻きに眺める傾向にあるが、それを他人に言うなら「なんであんましトランプゲームやらないの?」と訊かれて答えられるべきではないかという気がする。
要約すると「私たちは根回しが下手」。
*1:カードゲームの1ジャンル。ブリッジとかナポレオンとか