アバター

リンク装置が収められているコンテナを抱えながら暮らしました、という話なら、ルーディ・ラッカーみたいでかっこいいな……などと思いながら観ていたけど、最後はそれしかないような終わり方で終わり。つまらない、といえばつまらないが、普通の展開をする映画なのでそのへんは文句言っても仕方ない。

「そもそもナビィとは、他の星から開拓用に派遣された、主人公と同じようなリンクスーツで」……云々の妄想はいくらでも可能で、そんな妄想をしながら観ていると退屈はしないし、「すごい映像早く」と思って見ているので、上映時間を長くは感じなかった。

シガニー・ウィーバーアバターの着ていた服がリプリーふうタンクトップだったのがちょっとうけた。パワーローダーはじめ、人間側の設定は、「エイリアン2観てるよね?」と言いたげ。

主人公が、信頼を失ってしまった後、ナビィを説得するのに、どうするのか、と思っていたのだが、あの解決は悪く言えば「部族に伝わる伝説をうまいこと利用して、話を聞いて貰える立場に自らをねじこんだ」のであり、主人公が翼竜をあつかう天才という説明があったとはいえ、あの暗転の後、何らかの現代科学を用いたチートを行っていた可能性も無視できない……考えすぎですが……ナビィの中に「はてな匿名ダイアリー」ユーザーがいたらそのへんの降って湧いた感じを指摘して<不快ですね>とか言うと思う(が、実際にはいないのでほっといていい)。

全体的には、ありきたりな導入などがばっさり省略されていて小気味よく観ることができた。

3D映画は初めて。「ExpanD」で観たかららしいけれど、眼鏡を掛けると画面が暗い……色彩の美しさを感じようとするのは無理なレベル。光量が十分得られるように、前の方で観た方がいいな。あと、なんか右目がぼやけるな、と思ってたのだけど、後で自分の眼鏡見たら、レンズ表面のコーティングが右だけちょっとはがれてた。

3Dは今後の技術的な改善に期待。しかし、映画やTVは今後3Dだ……! とも、思えなかった。

確かに3Dになると迫力は増すけれど、それほど高い没入感が得られるわけではない。あと日本では字幕の問題もあるだろう。(読もうとして頻繁に焦点が移動するのがつらい)

3D映画よりかは、仮想的に「さわれる」ビデオゲームの方が、まだまだ魅力あるよな……と思って、家に帰って手持ちの似たものの中から「Halo3」を久しぶりに起動してみたが、これはゲームがつまらなかった。

81点。