日記 (todo explosion)
午後から街中。
ときどき街中で、本をひとかかえ携えて、街頭でそのページを朗読する人を見る。やっているのは同じ人で、読んでいる本は何かの参考書のようなもので、説法みたいな宗教的な行動には見えない。簡単に言うと、おなじ「おかしい人」を、見かける。この日も見た。
しかし、街歩く人の平均と、その「おかしい人」の、どちら側に自分が近いか、といえば、これはもう、圧倒的に、「おかしい」側に近いのである。0から100まで目盛りを取ったら、80くらいはありそう。普通の人の側には、人が喫茶店で本を読んでいるのを奇異の目で見たりする(けっこうでかい声で連れに「こんなところで本読むとかオレにはできないなぁ」と言ったりする)人もいるので……。
この日見た人の他にも、「おかしそうな人」はいて、その「おかしい人」「おかしそうな人」の直線の手前に、自分がいるような気がする。だから、そのての人が、なおのこと気になる。別に自分の精神状態がどうだ、というわけではなく、私がシンパシーとともに「おかしい」と見てしまう人には、一定の傾向があるみたいだ。
ひとことで表現すると「Todoが爆発しちゃった人」ということなんだと思う。
誰か「あなた、もっと暮らしをシンプルにするといいですよ」と、助言してくれる人はいなかったのだろうか。助言されないまま目盛り100までいっちゃうことは、孤独をこじらせやすい今の世の中、とてもたやすいことなのかも知れない。