日曜プレイログ

三戒

親と子に別れて、親が出したお題の法則を、子が見つけて点を取る。似たものとしては「ゼンドー」。ただし、ボード上のコマの並びという要素だけでなく、プレイ中の振る舞い(コマに話しかけるとか、踊るとか)も、得点要素としてカウントされている。それが何なのかわからないので、手番プレイヤーはいろんなことを試さなくてはいけなくなる。

「(ガタッ、と立ち上がって)司祭様(親のこと)、もといクマちゃん、なーにーとーぞー(歌いながら)このコマでよろしくおねがいしますよー(コマを指で撫でながら配置)」

狂っとる。

それが無くても、子が、「フム……ということは、このコマをここに移動ですね……」と、意味ありげに移動させたものを、親が意味ありげに「今のは2点じゃ」と託宣をたれる、というのはちょっと頭がおかしい。最初はスコアの法則性なんて何もわかっていないのに、フムフムと訳知り顔でコマを動かしているのは、現代美術のインスタレーションか何かのようでもある。

そう考えると、「訳知り顔」を保つために、ある程度のロールプレイ要素は必要なのかもしれない。完全にコマ要素だけの遊びだったら、すぐにプレイングが最適化されて、つまらなくなるだろう。ロールプレイ要素を維持するための「なんかの宗教の司祭」という設定なんだな。

骨格になっているシステムはとてもよくできている。アクション部分を少しマイルドに書き直せば(「踊る」「歌う」など理不尽なアクションではなく、「ちょっと鼻を触る」くらいにするとか……)傑作になるかも。傑作というかケッサクというか。