今日の再生 (ランゴリアーズ - 後半)
ランゴリアーズ (The Langoliers, DVD)
後半。
<あらすじ>
ロサンゼルスからボストンへ向かう旅客機の中で10人を残して乗客が消えた。残された10人は不安と恐怖の中バンゴアに着陸するが、そこも無人の空港だった。彼らが辿り着いた、音の反響や味覚がなくなった世界は、「15分だけ過去の世界」だった。他の乗客が消えたのではなく、彼らのほうが「過去の世界」に滑り落ちてしまったのだった。
「現在」から取り残された「過去の世界」は、やがて消滅する運命にあった。彼らのところに、少しずつ遠くから迫ってくる音は、使われなくなった過去の世界を食べ尽くす「ランゴリアーズ」のものだった。それは、恐怖心から高圧的に振る舞っていた一人の男の、幼少時の記憶の中にある、怪物の名前だった。「愚図な子供はランゴリアーズが食べてしまうぞ」という、恫喝に似た父の戒めは、ほんとうだったのだ。
彼らは、自分たちが迷い込んだ時間の裂け目に、飛行機で逆から飛び込んで、「現在」の世界に戻ることを考える。さまざまな障害や犠牲を乗り越えて、時間の裂け目に飛び込んだ彼らは、無事ロサンゼルスの空港に戻ることができたが、そこもまた無人の世界だった。
その無人の世界は、裂け目に逆から飛び込んだ「15分未来」の世界だった。やがて現在が彼らに追いつく。多幸感に包まれて、新しい「現在」という世界を、彼らは歩き始めた。
そうそう、小説もこんな終わり方だった……。
死人が4人出てるのに「世界が今目の前に現れるなんてすごい……! 超うれしい気分になってきちゃった……!」と、登場人物が全員ニコニコしているのが怖い。ラストショットは、笑いながら通路を横並びに歩く6人が「そーれっ!」とジャンプするストップモーションで終わる。
霊感少女役のケイト・メイバリーは大器の顔をしておるな、と思って検索したら、やっぱり日本人好みのする(オレの好きな顔、という言葉の言い換え)美人になっていた。誰に似てるんだろう、と思って記憶を検索したら、「小嶺麗奈」という名前が久しぶりに出てきた。