最近の再生(ワイルド・アット・ハート, 素晴らしき哉、人生)

ワイルド・アット・ハート (Wild at Heart, DVD)

昔「お前がこれを観ていないとは意外」と言われたことがある。そんなに暴力とセックスが好きな人間に見えていただろうか……。まぁ最初に脳とか飛び出すからな……。

ぼんやり観ていたせいもあるけれど、ちょっと美しさが足りないような。最後のシェリル・リーの「善き魔女」が降りてきて、愛をとりもどしたニコラス・ケイジがラヴ・ミー・テンダーを歌う……というラストは、意味わからず感動する。

愛と暴力をどちらも力強く描いていて、すごくグロテスクなんだけど、それでいて悲惨にならずに終わる、というのは、いい映画なんだろうなぁ……まだよくわからない。アメリカのロードムービーをもう少し観ないと印象の比べようがない。

ちなみに、観たDVDは字幕の訳もひどかったが(ローラ・ダーンウィレム・デフォーと会話するところで「俺」とか言ってる)、124分のものを120分にコピーしたものらしい。歌のピッチも違うとのこと……えーっ……そんなことが……。

これが90点の映画になるときは来るだろうか。次回は「不安」「魔女」「オズの魔法使い」あたりを気にして観ること。

74点。

素晴らしき哉、人生! (It's a Wonderful Life, DVD)

まだ、途中。恐慌で新婚旅行を諦めるあたりまで。
こういう方法でも人の人生を感情移入させて描くことは可能なんだな。むしろ映画的な嘘を星の会話というフィクションに重ねてしまっているので面白く見られる。むしろテーマはこの「視線」「仮構する力」なんじゃないだろうか? それが「希望」というものではないのだろうか。(だから、途中からおもむろに天使が現れる、ということをせず、最初から星が見ているというつくりには意味がありそう)