ノーウェアボーイ
生みの親と育ての親の間で苦しむジョン・レノンが、音楽に出会い、クオリーメンを結成して人間としても成長していく姿を描いた映画。
気になるところメモ
- イギリスの若者・文化状況
- 黒人音楽とイギリス
- プレスリーとイギリス
- wikipedia:クオリーメン
- 57年の結成だからこのころはアメリカでR&Rが全盛、イギリスの若者は輸入したR&Rを楽しんでいた?
感想
捨てられたチワワみたいな顔の役者がポール・マッカートニーなんだけど、あぁレノンの目にはこんな風に見えたりしたのかも、と考えるとなかなか面白い。頼りない顔つきのポールがR&Rを演奏し始めて空気が変わるところは、グっとくる。
(検索してわかったけど、ポール役の人はトーマス・ブローディ・サングスターといって、「ラブ・アクチュアリー」の中でリーアム・ニーソンの息子役をやってた人)
バンドのマジックとか、かれらの才能みたいなことについての言及はほとんどない。これはまぁ映画のテーマ上仕方ないけれど、母親とポールがベタついているのに微妙に嫉妬したりする演出なども入っているので、バンドの緊張関係→マジックが起きるエピソードを母親との関係に重ねてうまいこと作れたかも、などと空想した。
「ジュリア」「イン・マイ・ライフ」などのビートルズ懐メロをどこかに重ねてくるかと思ったけど、潔く完全スルー。まぁそりゃそうか。最後の曲はもちろん…だけど、やはり涙腺が緩む。
音楽の多い映画でよかった。69点。