スプライス

今月6本目。

info

cast

感想

わりと客がいる…!(10人くらいだけど)

しかし思ったほどグロくも恐ろしくもなかった。親子のドラマを象徴的にバイオホラーにして手際よく描いたな、という感想。

痛みを伴う出産、妻(結婚はしてないみたいだけど)が別の生き物になってしまったような感覚、母子の関係を繰り返してしまう過ち、父と娘が親密になってしまうことへの母の違和感…いい具合で折りたたまれていた。

研究室→倉庫→田舎の農場とローテクな施設に移していくことでホラー風味を上げていくという手際も、面白い。

基本的に異生物ドレンの造形のイヤ感でひっぱる作り(派手なアクションがあるというわけでもないので、ひたすら「こんな生き物微妙にイヤでしょ?」と問われてる感じ)なので、あまり凝った話にはしてないのかしら。

何かが足りない、と思ったのだけど、「笑い」だろうか。肉塊どうしのバトルはひきつり笑いどころだった。もっと盛大に臓物を浴びるとか口に入るとかして「わーっ!」となるシーンを勝手に脳内で作って観てた。

72点。