モンガに散る

「極道グラフィティin台湾」。

桜吹雪に憧れて始まり、それで終わる。日本の任侠映画へのリスペクトがどれくらいあるのか、ヤクザ映画観てないのでよくわからないけど、とりあえず「ゲタの親父、ドス貸してつかぁさい」のシーンは、高倉健の映画観たことなくても盛り上がる。そこから大乱闘になるかと思いきやそれはなし。アクションは、序盤の長回しの乱闘シーンが一番かっこいい。

明日をも知れぬ若者たちが徒党を組んで組織の使いっ走りをさせられるが、大人にいいように転がされて死ぬ、という話はたくさんあると思うけど、ストレートにそういう話を期待していたら、裏切られるところが何カ所かあって、楽しめた。

結末も、終盤あかされる事実も「やっぱりな…」というものだけど、それでも、「アホが何かやっているな」と客観視できないのは、つくりがいいからか。敵役の現代的なヤクザとの対話にはグっとくる。

82点。